演題抄録

シンポジウム

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

緩和ケアにおける薬剤師の役割

演題番号 : S8-6

[筆頭演者]
森 英樹:1 

1:岡山赤十字病院 薬剤部

 

岡山赤十字病院の緩和ケアチーム(以下、PCT)は平成18年11月に発足し、翌年4月に緩和ケア科が開設された。また、同年19年11月より緩和ケア科医師主導のオピオイド回診が開始され活動してきた。【病棟活動】平成25年1月より、PCTメンバーである緩和薬剤師または看護師主導の病棟回診を開始した。現状のPCT回診を評価し、より良い活動を行っていくために病棟の看護師90名に対しアンケートを配布し回答を得た。今回薬剤師がPCT回診を行うことでディスカッションしやすくなり、医師とは異なる視点でアセスメントすることが期待されていると分かった。また病棟担当薬剤師とも連携し、質の高い医療を患者に提供することができると考えられた。【外来活動】緩和ケア外来では、薬剤師は医師の診察に同席する場合もある。処方漏れ、他科との処方チェックできるメリットがある。また患者のライフスタイルを聞き服薬時間等、医師への処方提案を行っている。【地域活動】当院PCTは在宅訪問を行っている。医師、看護師とともに薬剤師も同行している。訪問先に出向くと残薬が多い患者が度々見られ、医師と相談し、最低限の薬剤を整理し患者家族に指導している。入院中の服薬指導とは違い在宅ならではの介入を心がけている。また月に一度、地域連携ミーティングを行っている。参加メンバーは院内では緩和ケア医師、認定看護師、緩和薬剤師、担当看護師、MSW、院外担当者は訪問看護師、介護士、ケアマネージャー、診療所医師である。薬剤師は入院中の薬剤理解度、服薬状況を説明している。また退院前カンファレンスも行っているが、退院後在宅での服薬アドヒアランスを良好に維持するために保険薬局に伝えている。【結語】我々が一番大切にしている事は、医療というものは入院で完結するものでなく、在宅も含めた連続性を意識した対応が必要と考える。今、言われている薬薬連携を演者は患者連携と言い換え保険薬局の薬剤師と十分情報共有している。今後もチーム医療の中で薬剤師としての専門的知識や技能を生かして薬剤師でなければできない事を前面に出し患者中心の医療を実践していきたいと考える。

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