演題抄録

シンポジウム

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

京大がんセンターにおけるチーム医療の実際:臨床腫瘍医の役割

演題番号 : S8-1

[筆頭演者]
松本 繁巳:1 
[共同演者]
武藤 学:1

1:京都大学医学部附属病院 がん薬物治療科

 

分子標的薬をはじめとする新薬の登場とともに、我が国のがん治療を取り巻く環境には加速度的な革新とグローバル化がもたらされ、多くの施設においても、効率的かつ質の高いがん診療体制が整備されてきている。京都大学医学部附属病院では、平成25年4月に新たな横断的な診療科として「がん薬物治療科」が発足し、京都大学病院がんセンターのMedical Oncologyの中心的役割を担っている。今回、大学病院がんセンターにおけるチーム医療の実際と臨床腫瘍医の役割を述べる。京大がんセンターは「外来がん診療部」「入院がん診療部」「がん診療支援部」「がん教育研修部」「がん医療開発部」の5つの部門から構成されており、各部門には複数の講座・診療科・部門から多職種のスタッフが参画し、有機的に連携することより、講座・部門の垣根をこえた横断的な集学的がん診療と臨床開発・教育研修が可能になっている。大学病院がんセンターの大きな特徴としては、次の4点が挙げられる。1.臓器別の「がんユニット」を構成し、迅速でかつ的確な診断・治療方針を決定する。2.総合病院として、併存疾患やがん治療による副作用に対し綿密な対応が可能である。 3.総合大学として、トップレベルの医学部の研究技術や他の学部と連携した新規医療技術開発が可能である。4.卒前・卒後の一貫教育を通じて、数多くのがん専門医やがん専門職を養成可能である。 これらの特徴を最大限に生かすため、がんチーム医療における臨床腫瘍医の役割は1.集学的がん診療の臨床開発・教育研修に関して「リーダーシップ」を発揮し、発展的で効率的なチーム医療のシステム構築・維持に努める。2.多職種によるカンファレンス・勉強会やがん診療データベースの構築など「情報共有」と「リスク管理」のシステム構築を主導する。3.それぞれの職種の役割の成果を「統合・分析」し、さらなる診療実績・治療成績の向上を目指す。

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