演題抄録

シンポジウム

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

医学研究にかかる産学連携の透明性:メディアの視点から

演題番号 : S7-7

[筆頭演者]
浅井 文和:1 

1:朝日新聞東京本社 科学医療部

 

 今年は医学研究における産学連携の透明性にとって大きな転換点になることは間違いない。 第一には、製薬協の「透明性ガイドライン」の実施に伴って、製薬企業から情報公開が始まる。これが社会にどのように受けとめられ、新聞などのメディアがどう報じるかは、今後、利益相反マネジメントへの理解が得られて広く定着していくか否かを左右するものになるだろう。 第二には、京都府立医科大学などの高血圧治療薬の臨床研究について、製薬企業の元社員が関与していたにもかかわらず社員であることを論文で開示していなかった利益相反問題が明らかになり、該当する製薬企業も「不適切」と認めた。このうち一部の高血圧治療薬臨床研究については、大学の調査委員会によってデータ操作などの不正が確認された。製薬企業と大学との適切な関係を問う大きな問題になっている。これを一部の研究者の未熟さととらえるのではなく、産学連携における透明性確保への教訓として日本における臨床研究のあり方を問い直す機会にしたい。

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