演題抄録

シンポジウム

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

骨転移痛緩和のための全人的ケアについて

演題番号 : S3-1

[筆頭演者]
細川 豊史:1 

1:京都府立医科大学 疼痛緩和医療学講座

 

骨転移痛緩和の基本は進行の抑制と鎮痛、ADLの維持である。癌本体の化学療法か放射線療法による治療、化学療法やビスフォスフォネートによる進行の抑制、NSAIDsやオピオイド鎮痛薬、神経ブロックによる鎮痛などを総合的に判断し選択する。 放射線療法は局所療法であり、主目的は除痛と麻痺の予防、制御である。脊椎転移の脊髄圧迫、頭蓋底転移の 脳神経症状の改善・予防目的で行う。手術に比べ、非侵襲的で苦痛を伴わず、副作用も軽微である。鎮痛薬や神経ブロックと異なり、骨転移痛の原因療法ともなりえる。多発性骨転移の痛みに対しては、ストロンチウム静注による治療もかなり有効である。 整形外科的治療は、脊髄神経麻痺を生じた場合が絶対適応で、病的骨折予防、骨折の治療、骨転移部の固定による痛み治療と骨折予防、除痛などADL維持にも大きな適応がある。最近は脊椎病的骨折に対する椎体形成術もよく施行されている。神経ブロック療法も、薬剤、放射線、外科的治療にて、コントロール不能な痛みや明らかに神経ブロックで痛み軽減が期待できる場合、大量のオピオイドや鎮痛補助薬の副作用軽減、神経障害性疼痛の治療などに、施行される機会が増えてきている。

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