演題抄録

一般演題(示説)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

当院でのXELOX治療に対するチーム医療の取り組み

演題番号 : P99-11

[筆頭演者]
釣谷 友起子:1 
[共同演者]
おとめ 良子:1、内野 みゆき:1、黒岩 久美子:1、的野 敬子:1、荒木 靖三:1

1:大腸肛門病セくるめ病

 

【はじめに】外来で化学療法を行う患者は、副作用の早期発見の遅延、また症状によっては日常生活に影響を及ぼしQOLの低下をまねくケースがみられる。また患者の医療ニーズも多様化しており、多職種が各々の専門性を発揮し協同して患者のサポートにあたることが必要となる。当院でも、外来化学療法を行っているXELOX治療中の患者のQOL向上を目標に、チーム医療の充実を図るための取り組みを行った。【方法】医師、看護師、事務職、薬剤師など関連職種の役割を示したXELOX実施マニュアルと投与記録用紙を作成し2012年12月より使用開始した。XELOX治療中の患者に対し、マニュアル作成前と治療4クール施行後で「がん患者のための自己効力感尺度」を用いたQOLに関するアンケート調査を実施した。医師、薬剤師、看護師、事務職員に対しては、マニュアル作成前と4カ月後にがん化学療法における各職種の役割をふまえたチーム医療についてのアンケート調査を実施した。【結果】患者に対するアンケート結果では、情動統制に対する効力感(ARE)、症状コントロールに対する効力感(SCE)、日常生活に対する効力感(ADE)と、尺度全体の得点を病気に対する効力感として採点した。前後で回答の得られた5例中4例で病気に対する自己効力感点数の上昇がみられた。職員に対するアンケート結果は、職種によってマニュアル作成前後で改善がみられた項目もあったが、マニュアルについて「知らない」「変化は感じない」という職員の意見も聞かれた。【考察】職員に対しマニュアルが周知できておらず、チーム医療に対する職員の意識改革が不十分であったことが考えられる。マニュアルの周知活動を行い、各々の職種がチーム医療の一員であることを認識するよう働きかけることが必要であると思われた。また自己効力感得点は、がん患者の気持ちのつらさや全般的なQOLに影響を与えており、患者自身の現状の把握ができ、看護介入や多職種サポートの効果があったと考えられた。自己効力感を高めることは包括的な支援になり得るものであり、外来で化学療法を受ける患者にとって必要不可欠である。今後は、関連職種を含めたチーム医療の強化を図るとともに、多職種によるサポートが患者支援につながるよう取り組んでいくことが重要だと考える。

キーワード

臓器別:大腸・小腸

手法別:チーム医療

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