演題抄録

一般演題(示説)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

地域がん診療ネットワークとその実践-院内キャンサーボードの地域連携への発展-

演題番号 : P99-6

[筆頭演者]
長田 真二:1 
[共同演者]
今井 寿:1、佐々木 義之:1、田中 善宏:1、奥村 直樹:1、松橋 延壽:1、野中 健一:1、高橋 孝夫:1、山口 和也:1、吉田 和弘:1

1:岐阜大学医学部 腫瘍外科

 

【緒言】キャンサーボード(CB)では専門領域の枠を排除して各診療科の協力のもとに癌診療にあたることを目的としているが実質的な活動を規定することは必ずしも容易ではない。当施設では平成21年5月に従来の腫瘍センターを「がんセンター」と改名し積極的な活動を図っているので、その状況を報告しつつ今後の展望を検討したい。【院内CBの充実】1.全診療科を頭頸部、胸部、腹部、四肢・体表、血液の5領域に分類し、各専門分野のカンファレンスはCBの一環としてとらえ全て自由参加としている。さらに精神科を含む疼痛緩和、病理検査、放射線画像診断科を高次横断領域と呼称し別機能とする診療連携組織を形成している。2.臓器別各領域が主催する形で(領域毎に1回・年5回)、「がん診療会議:拡大CBミーティング」を開催し、実際に診療科間で連携し治療にあたった症例を具体例として提示し、主診療科と協力科、看護部および薬剤部からの報告に加え、高次横断領域からの各見解をもとに、問題点・反省材料を協議。同会議は教育研修と連携し、研修医・学生への案内のみならず、開催の具体的な日時を地域医師会報にて案内し周辺開業医師の自由参加を促している。また毎回参加者からのアンケート調査結果をもとに改善すべき内容を検討している。【地域連携への発展】1.5大癌に対する「地域連携パス」は、岐阜県下5地域において独自に作成され運用されてきた経緯がある中、2012年4月より、各地区拠点施設のコーディネーターと担当医師から組織された「連携パス専門部会」を立ち上げ、約1年の経過を経て県下統一パスを作成し、治療の均てん化をはかってきた。2.県下統一パスは、従来使用されてきた各地域のものを最大公約的に簡素にまとめ、日頃がん診療に関わりのなかった開業医師(かかりつけ医)の協力を得やすいものとするとともに、県医師会への働きかけを通し地域連携へと発展させている。【今後の展望】症例の紹介医である開業医師の協力は地域連携を強化するに重要と考えており、院内CBに参加しやすい時間帯・曜日の設定など今後の懸案事項は多い。連携パスの活用などを手始めに広範囲の関連施設の協力を得ることを目指していきたい。

キーワード

臓器別:その他

手法別:地域連携

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