演題抄録

一般演題(示説)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

Personal Cloud Serverを用いた術前治療と術後フォローアッププロジェクト

演題番号 : P99-1

[筆頭演者]
浅尾 高行:1 
[共同演者]
砂長 博明:2、下田 隆也:3、郡 隆之:1、大澤 清孝:4、堤 荘一:1、桑野 博行:1

1:群馬大学大学院 病態総合外科学、2:砂長胃腸科外科医院、3:下田内科医院、4:日高病院

 

がん地域連携においては、CTを持たないClinicの参加を促すためには困難である。CT、MRI、PETなどの画像データーの共有が必須である。診療情報や画像のボリュームデータをインターネット経由で運用可能なPersonal Cloud Serverを用いて術前治療と術後フォローの地域連携ネットワークを構築しその有用性を検証した。「方法」倫理委員会の承認のもと大学内にPersonal Cloud Serverを設置しインターネット経由で患者の画像DICOMデーターを画像検査病院から診療情報とともに転送保存した。術前治療を依頼する連携先病院および術後フォローアップを担うClinicでは汎用型PC、またはiPADでの画像閲覧を行った。主なソフトは経産省支援開発事業の成果として得られた医療情報をインターネットで安全扱うためのプロトコールを搭載し高速画像参照システムを基盤にしたPACSソフト、 Viewsend RAD(Viewsend社製) に自作のデーターベースを組み合わせて用いた。既存のPACSや電子カルテのシステムとはあえて接続しない仕様とした。「対象」進行直腸癌に対する術前温熱化学放射線療法患者17例、術後がん地域連携における大腸がん術後患者33名。「結果」 患者画像データの選択後、PACS画像の操作が可能となるまでの時間は3秒以内であり、ほぼ院内PACSと同等の操作性が得られた。 Client側にデータをDown Loadしないシステムのためセキュリティーと操作性面で有利であった。 Client側は既存のPCが利用可能で実質初期投資なしで参加できネットワークを広げるのに有用であった。 これまでのCD搬送が不要になり連携の迅速化が図られた。「結語」 術前治療、手術、術後化学療法を含めた診療情報が患者の診療場所によらずにいつでも参照できシームレスな医療連携を実現するには有用である。 また、CTを持たないClinicにおいても検査協力病院での画像検査後リアルタイムに情報共有ができ、検査同日にClinicでの検査結果の説明が可能なため開業医を含めたがん診療連携を推進に役立つを考えられた。本システムは今後、がん地域連携以外の医療にも応用が期待できる。

キーワード

臓器別:大腸・小腸

手法別:地域連携

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