演題抄録

一般演題(示説)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

外来化学療法室において内分泌療法を円滑に行うための取り組み

演題番号 : P98-17

[筆頭演者]
上本 かおり:1 
[共同演者]
馬場 良和:2、瀬山 厚司:3

1:JA山口厚生連 周東総合病院 看護部、2:泌尿器科、3:外科

 

【背景】当院では2009年5月より外来化学療法室において,内分泌療法の注射を医師の指示のもと看護師が行っている.2012年度の内分泌療法の延べ患者数は,泌尿器科1125名,外科60名であった.
 内分泌療法では,患者の在室時間が短く,記録や患者指導にかける時間が少ない.また,投与に関係する看護師も勤務異動などにより変動が多いため,医療者間での患者情報の共有,統一した手技や患者指導が不十分であった.
【目的】医療者共通のツールとしてフローシートと患者用説明パンフレットを作成することにより,患者の短い在室時間内でも,スタッフ間での情報共有が効果的に行え,患者に対し注射後の注意事項について統一した説明を行うことができる.
【方法】1.内分泌療法フローシート作成;前回の情報が一覧できるように表示したものとし,患者情報として,アレルギー歴・抗凝固剤の服用の有無・感染症の有無などが記入できるようにした.また,注射部位を明確に表すため,腹部の図を用いて穿刺部位を記載できるようにし,観察事項として,穿刺部の状態,退室時止血確認,疼痛や気分不良など患者の反応を記入する欄や指導内容を記載する欄を作った.また,手技別に皮下注射と筋肉注射用の2種類のフローシートを作成し,筋肉注射については,注射部位の特定方法を図で表したものを挿入した.
2.患者用パンフレットの作成;泌尿器科と外科で使用する薬剤が異なるため,2種類のパンフレットを作成した.患者が帰宅後に注射部位の観察が行いやすいよう,穿刺部位を図に表し,注射部位反応とその対応,注射当日の注意事項,病院への連絡のタイミングと連絡方法などについて説明できる内容とした.
【結果】1.フローシートを用いることにより,前回の投与部位や患者の反応が把握しやすくなった.観察項目の統一が図れ,短い患者の滞在時間でも観察のポイントがわかり,記録にかける時間も短くて済むようになった.等スタッフからの意見があった.2.統一したツールとして患者用パンフレットを作成したことにより,スタッフからは,注射後の注意事項についての説明のポイントが明確になった,患者からは,注射後の観察ポイントや注意事項について解るようになったとの意見があった.
【結論】患者のセルフケア能力を高める為には,基本的な知識や技術の習得が大切である.そのためには,スタッフ間の連携が取れ,統一した指導を行うことが必要であり,今回の試みは,一つの役割として有効であったと考える.

キーワード

臓器別:その他

手法別:内分泌・ホルモン療法

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