演題抄録

一般演題(示説)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

パクリタキセル、カルボプラチン製剤の先発品と後発品における安全性の比較検討

演題番号 : P98-11

[筆頭演者]
村上 賢志:1 
[共同演者]
鴨志田 武:1、中丸 朗:1、白石 悟:2

1:那須赤十字病院 薬剤部、2:那須赤十字病院 婦人科

 

【目的】近年、国民医療費の増大を抑制するために、後発医薬品の需要はさらに高まり、導入する施設も増加している。那須赤十字病院(以下当院)は、平成22年より抗がん剤後発品を導入し、パクリタキセルはタキソール注射液(以下TXL)とパクリタキセル注(以下PTX-GE) を、カルボプラチンはパラプラチン注射液(以下CBDCA) とカルボプラチン注射液(以下「CBDCA-GE)の両剤を採用とし、先発品からの切替えではなく、並行使用することとなった。現在、入院患者においては後発医薬品(PTX-GE+CBDCA-GE)を、外来においては先発医薬品(TXL+CBDCA)を使用している。後発医薬品と先発医薬品とでは主成分の効果や安全性が同一と認められているが、添加物などが異なる場合があるため、副作用発現の違いに影響がでる可能性がある。そこで、今回、後発医薬品への完全な切替えを目的に、パクリタキセル、カルボプラチン両薬剤の臨床検査データを比較し、安全性についての検討を行った。【方法】当院において平成24年4月~平成25年2月の期間で婦人科TC療法を行った患者53名を対象とした。電子カルテにて後ろ向きに臨床検査値(白血球、ヘモグロビン値、好中球、血小板)について調査を行い検討した。【結果】対象期間内に後発医薬品(PTX-GE+CBDCA-GE)使用患者24名 合計41回、先発医薬品(TXL+CBDCA)29名 合計88回であった。CTCAEv4.0に基づき臨床検査におけるGrade3以上の副作用発現頻度は、後発医薬品群において多い傾向にあったが、両群間に有意差は認められなかった。【考察】本調査により、後発医薬品(PTX-GE+CBDCA-GE)は、先発医薬品(TXL+CBDCA)と同等の安全性であることが検証された。今後、後発医薬品への切替えを検討する上での参考となり、今後他剤においても後発医薬品導入を推進していくことに貢献できるものと考える。

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