演題抄録

一般演題(示説)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

C期前立腺癌に対するネオアジュバント内分泌療法併用高線量IMRTの長期治療成績

演題番号 : P97-14

[筆頭演者]
溝脇 尚志:1 
[共同演者]
高山 賢二:2、則久 佳毅:3、井口 治男:1、池田 格:1、神波 大己:4、賀本 敏行:5、中村 英二郎:4、井上 貴博:4、清水 洋祐:6、小川 修:4、平岡 真寛:1

1:京都大 放射線治療科、2:神戸市立医療セ中央市民病院 放射線治療科、3:日赤和歌山医療セ、放射線科部、4:京都大 泌尿器科、5:宮崎大 泌尿器科、6:西神戸医療セ 泌尿器科

 

【目的】C期前立腺癌に対するネオアジュバント内分泌療法併用強度変調放射線治療(IMRT)の長期治療成績の検討。【対象と方法】検討対象は、2002年10月から2006年12月までにIMRTによる根治的外部照射を開始したC期前立腺癌120例。年齢中央値は71歳(51~80歳)、iPSA値は4~179(平均37、中央値25)ng/mlであった。全例にネオアジュバント内分泌療法(NA-HT)を併用し、原則78Gy/39fr.を強度変調放射線治療(IMRT)にて局所へ投与した。IMRT終了後は後治療なしでPSA経過観察のみを行い、救済内分泌療法はPSA値が4ng/mlを超えてから開始する方針とした。累積生存率や有害事象発生率はカプランマイヤー法を用いて推定した。【結果】経過観察期間中央値は97(21-120)ヶ月。NAHT施行期間は、3~15(中央値:6、平均:7)ヶ月、投与線量は、111例へは78Gy、9例は70/74Gyであった。5年、8年のPSA非再発生存率(Phoenix定義)は、それぞれ65%(95%CI:56~73%)、53%(43~62%)、PSA非再発率は67%(58~75%)、59%(49~68%)であった。5年、8年の全生存率はそれぞれ94%(88~97%)、89%(82~94%)、原病生存率はともに99%(91~99%)であった。救済内分泌療法は39例に施行され、救済治療開始時のPSA中央値は5.7(2.7~32.2)ng/mlであり、実質的な臨床上の制御率に相当する非救済率は、5年、8年でそれぞれ74%、68%であった。RTOG定義での2~3度の晩期有害事象の5年、8年累積発生頻度は、それぞれ直腸出血:6.7%、7.6%、尿路障害:6.8%、10.7%であった。4度以上の晩期有害事象は認めなかった。【結論】C期前立腺癌に対するNAHT併用高線量IMRTの治療成績は良好であり有害事象も許容範囲内であった。約70%の症例に臨床上の長期制御が得られ生存率も良好であることから、本アプローチは画一的な長期アジュバント内分泌療法施行にかわって検討されるべきであると考えられる。

キーワード

臓器別:前立腺・男性生殖器

手法別:放射線治療

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