演題抄録

一般演題(示説)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

TomoTherapyを用いた所属リンパ節陽性前立腺癌に対するSIB法による放射線治療の検討

演題番号 : P97-13

[筆頭演者]
村田 和俊:1 
[共同演者]
加藤 弘之:1、小此木 範之:2、河村 英将:1、神沼 拓也:1、大久保 悠:3、江原 威:4、高橋 健夫:5、関原 哲夫:6、安藤 義孝:2、岡崎 篤:2、中野 隆史:1

1:群馬大院腫瘍放射線学、2:日高病院腫瘍センター、3:埼玉県立がんセ放射線科、4:埼玉医科大国際医療セ放射線腫瘍科、5:埼玉医科大総合医療セ放射線科、6:日高病院泌尿器科

 

【目的】所属リンパ節転移を伴う(cN1)前立腺癌の標準治療は内分泌療法とされており,従来の放射線治療技術では有害事象による線量制限のため,全骨盤を含めた放射線治療の根治性は不十分と考えられている.日高病院では,cN1前立腺癌症例に対して,強度変調放射線治療(IMRT)の専用機であるTomoTherapyを用いたSimultaneous Integrated Boost (SIB)法を行っている.SIB法とはIMRTにより治療部位周辺の正常臓器への被曝線量を低減しつつ、肉眼的腫瘍体積(GTV)と臨床標的体積(CTV)の1回線量を変えて照射することができる新しい放射線治療技術である.今回,その有効性と安全性について検討を行ったので報告する. 【方法】2006年4月から2011年12月に,当院でTomoTherapyを用いてリンパ節領域および前立腺に対してSIBによる放射線治療を施行した27例を解析対象とした.全例とも内分泌療法併用で,30回分割/6週間の放射線治療が行われ,SIB法による部位別の総線量は,前立腺および近位精嚢は69Gy,転移リンパ節は60Gy,所属リンパ節領域は54Gyであった. 有害事象はCommon Terminology Criteria for Adverse Events ver. 4.0を用いて評価した. 【結果】診断時のT病期はT2:T3a:T3b:T4=3:10:10:4、Gleason Scoreは7:8:9:10=4:6:14:3,PSAの中央値は25.3ng/mL(4.9-689.0)で,全例でCT画像上,臨床的にcN1が認められていた.観察期間中央値は30.2か月(11.3-50.0)で,急性期有害事象はGrade 2の頻尿を6例,晩期有害事象はGrade 2の放射線直腸炎を1例に認めたが,現在までGrade 3以上の有害事象は認められていない.27例中7例にPSA再燃が認められ,そのうち4例に照射野外の遠隔転移が認められたが,27例全例で照射野内病変は制御されていた.【結論】当院での所属リンパ節転移を伴う前立腺癌に対するSIB法は,安全に施行できており,一定の有効性が得られていると考えられる.長期の有効性を評価するため,今後も経過観察を継続していく予定である.

キーワード

臓器別:前立腺・男性生殖器

手法別:放射線治療

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