演題抄録

一般演題(示説)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

前立腺癌に対する内分泌療法併用強度変調放射線治療の治療成績

演題番号 : P97-10

[筆頭演者]
大関 孝之:1 
[共同演者]
滑川 剛史:1、佐藤 陽介:1、高木 公暁:1、小林 将行:1、小丸 淳:1、深沢 賢:1、荒木 仁:2、原 竜介:2、幡野 和男:2、宇野 隆:3、市川 智彦:4、植田 健:1

1:千葉県がんセンター 泌尿器科、2:千葉県がんセンター放射線治療部、3:千葉大学大学院医学研究院放射線科、4:千葉大学大学院医学研究院泌尿器科

 

【目的】前立腺癌に対する内分泌療法併用強度変調放射線療法(IMRT)の治療成績、合併症、PSA再発時の治療適応について検討した。【方法】2000年10月から2011年4月まで当センターでIMRT施行後、2年以上経過観察しえた臨床病期T3N0M0までの前立腺癌368例を対象とした。照射前内分泌療法を施行し、IMRT後に中止した。内分泌療療法は、LHRHアゴニスト単剤、あるいはLHRHアゴニストとアンチアンドロゲン剤の併用であり、治療期間の中央値は中央値8.5ヵ月(1.8-23.9)であった。照射総線量は76Gyとした。PSA再発の定義は、ASTRO-PHOENIXの定義を用いた。対象症例の年齢の中央値は68歳(45-82)、観察期間の中央値55.6ヶ月(24.1-134.7)であった。治療前PSA値の中央値は10.5ng/ml(1.1-246.0)、臨床病期はT1N0M0 100例、T2N0M0 183例、T3N0M0 85例、 Gleason total scoreは6以下67例、7 206例、8以上95例であった。NCCNリスク分類では低リスク 18例、中リスク 175例、高リスク 151例、超高リスク 24例であった。有害事象の評価にはCTCAEv3.0を用いた。【成績】急性期有害事象は、頻尿・夜間頻尿(G1)が223(70.1%)と最も多かったが、IMRT後に症状は軽減した。G1以上の晩期有害事象は216(57.6%)にみられたが、尿閉(G1)1例以外は重篤な有害事象を認めなかった。PHOENIXの定義による再発は30例であり、再発時に画像検査で再評価した。7例はその後経過観察にてPSAが低下した。21例に内分泌療法を開始した。再発形式の検討から再発に対する内分泌療法の適応はPSA 4.0ng/ml以上または画像上の進行症例とした。全症例の生化学的非再発率は5年で90%であり、NCCNリスク別の生化学的非再発率では、中リスク群と超高リスク群(P<0.001)、高リスク群と超高リスク群(P=0.041)に統計学的有意差がみられた。癌死症例は2例、他因死が3例で全症例の全生存率は5年で98%であった。【結論】内分泌療法併用IMRTは重篤な有害事象が少なく、良好な治療成績であると思われた。ただし、高リスク前立腺癌の治療成績は不十分と思われ、治療成績の改善を図るため内分泌療法の期間を2年へ変更し経過観察している。

キーワード

臓器別:前立腺・男性生殖器

手法別:放射線治療

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