演題抄録

一般演題(示説)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

密封小線源療法後の再発に対する re-implantationによる救済療法,Focal therapyの検討

演題番号 : P97-7

[筆頭演者]
和久本 芳彰:1 
[共同演者]
深谷 香織:1、平野 央:1、高畑 創平:1、知名 俊幸:1、塩澤 真司:1、青木 裕章:1、寺井 一隆:1、清水 史孝:1、荻島 達也:1、久末 伸一:1、堀江 重郎:1、久野木 裕明:2、笹井 啓資:2

1:順天堂大学 泌尿器科学講座、2:順天堂大学 放射線治療部

 

【緒言】近年前立腺癌に対する治療戦略は、ロボット手術、IMRT、小線源療法などの出現によって、大きく変わりつつある。本邦では2003年にヨード125を用いた小線源療法が認可され、現在早期限局前立腺癌における標準治療のひとつとして広く普及している。しかし、PSA再発をきたした症例に対する治療指針はいまだ確立されていない。今回小線源療法後のPSA再発症例に対し、救済療法として SEED re-implantationを施行した症例について、臨床病理学的背景因子、線源配置計画、副作用、施術後2年のPSAの推移等を報告する。【対象・方法】当院で、2004年6月より2012年12月までに小線源療法を施行した295例中、PSA再発と判定された10症例のうち8例に対してSEED re-implantationを施行した。このうち施術後2年以上を経過した7症例を対象とした。再発判定はPhenix definition(nadir+2.0)に拠った。全例テンプレート使用多箇所生検でmappingを行い、癌検出部位と初回治療のpost planから線量分布を検討した。処方線量は130-140Gyとし、癌の残存が確認された領域を中心としてFocalな線源配置を設定した。施術後は、PSAを3ないし6ヶ月でfollowした。【結果】1. 再発までの観察期間中央値42ヶ月、平均観察期間44.7ヶ月、再発時PSAの平均4.0ng/dlであった。2.初回治療のpost planを reviewした結果、全例前立腺底部かつ腹側の線量が不足していた。3.生検による残存癌検出も主として同部で確認された。4.post-planについては、初回治療時の線源との判別が難しく、正確な線量分布を得ることは困難であった。5.術後の排尿障害では、grade3-4は見られなかった。6.PSAは全例で速やかに下降し、0.5以下を維持している。7.PSA bounceは現在まで認められていない。【考察】SEED re-implantationの適応決定にあたっては、初回治療時のpost planの十分な解析と、多箇所生検および正確な画像診断による残存癌の局在診断が重要である。また今後、より精密なFocal therapyへ向けての検証が課題であると考える。

キーワード

臓器別:前立腺・男性生殖器

手法別:放射線治療

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