一般演題(示説)
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密封小線源療法におけるIBCL seedsとloose seedsの比較検討 演題番号 : P97-6
1:北里大学 医学部 泌尿器科、2:北里大学 医学部 放射線腫瘍科、3:北里大学病院 放射線部
【目的】ヨウ素125密封小線源療法におけるintraoperatively built custom links of seeds (IBCL)とloose seedsにつき、手術時間、migration rates とdosimetric parametersを比較検討した。【対象と方法】2012年8月より前向きにランダム化したIBCL群53名とloose seeds群42名を比較検討した。DVHに関しては1ヵ月におけるCTで評価を行った。全例外照射を併用せず、real-time planning法で施行した。術中におけるlinked seeds の作成については、QUICKLINK Delivery Systemを用いた。【結果】IBCLは、loose seedsと比較してmigration ratesが低く(1.8% vs. 38%;p<0.01)、手術時間が遷延する傾向を認めた(58分 vs. 42分; p<0.01)。術後1ヵ月のDVH評価にて、prostate D90 (174 Gy vs. 173 Gy)、prostate V100 (97.1% vs. 96.2%)および rectum V100(0.46cc vs. 0.58cc)には有意差を認めないが、IBCLはprostate V150を有意に減少させることを認めた(59% vs. 64%;p=0.04)。【考察】IBCLを用いた密封小線源療法はmigration ratesを明らかに減少させることが確認された。また、loose seedsはhot spotsを多く認める傾向にあるが、全体的なDVHは2群間で有意差を認めることはなく、implant qualityは、ほぼ同等と考えられた。今後、有害事象、がん再発率を含めた比較につき、検討を蓄積させていく予定である。
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