演題抄録

一般演題(示説)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

地方病院における前立腺VMATの初期経験

演題番号 : P97-5

[筆頭演者]
清水 栄二:1 
[共同演者]
勝田 義之:1、間島 一浩:1、松永 賢一:1、神宮 啓一:2

1:竹田綜合病院 放射線科、2:東北大学病院 放射線治療科

 

【背景】前立腺IMRTは、治療成績や有害事象の点で優れた治療方法であるが、地方在住者には通院時間の問題などもあり、その恩恵を十分に得られていないのが実情である。当院のある会津若松市でも、前立腺IMRTをうけるためは他地域への遠距離通院もしくは入院が必要となっていた。【目的】当院ではElecta社製Synergy導入に伴い、2012年10月より限局性前立腺癌に対するVMATを開始した。VMATは回転型IMRTであり、照射時間が短いため、患者負担が少なく、マシンのスループット向上の面でもメリットのある治療方法である。当院における前立腺VMATの初期経験を急性期有害事象を中心に報告する。【対象・方法】2012年10月から2013年4月までの間、前立腺VMATを施行した17例を検討した。年齢は57歳~84歳(中央値:77歳)、治療前PSA値は5.8~195ng/ml(中央値:10.3ng/ml)、GSは6/7/8-10:2/7/8例、リスク分類は、低/中/高/:2/5/12例(D'Amico分類)、治療前のホルモン治療は3~28ヶ月(中央値12ヶ月)、全例で施行されていた。治療計画はMonaco ver.3.2を使用し、処方線量は、74Gy/37Fr~76Gy/38Fr(D95を基本)とした。治療前に毎回コーンビームCTによる前立腺での位置合わせを行い、その後VMAT(1回転)で治療を行った。急性期有害事象については、CTCAEver.4.0により評価を行った。【結果】全例で予定通りの放射線治療を完遂できた。消化器系急性期有害事象は、grade0/1/2/3:11/5/1/0例、泌尿器系急性期有害事象は、grade0/1/2/3:6/10/0/0例であり、いずれもgrade3以上の有害事象は認めなかった。【結論】地方一般病院における前立腺VMATの導入経験の報告をした。急性期有害事象については、消化器系及び泌尿器系ともに通常の前立腺IMRTとほぼ同等であった。今後は晩期有害事象を中心とした慎重な経過観察が必要である。また、4月現在1日平均12人の患者に対し、前立腺VMATを施行しているが、入室から退室まで10分程度で施行可能となっており、通常照射とほぼ同様の時間配分となっている。当院のように1台の治療機で様々な治療(通常照射、IMRT、SRT等)をしなければならない施設ではVMATの有用性は高いと思われる。

キーワード

臓器別:前立腺・男性生殖器

手法別:放射線治療

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