演題抄録

一般演題(示説)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

T4(膀胱浸潤)前立腺癌に対する重粒子線治療の経験

演題番号 : P97-4

[筆頭演者]
河村 英将:1 
[共同演者]
加藤 弘之:1、桑子 慧子:1、村田 和俊:1、神沼 拓也:3、石川 仁:4、野村 昌史:2、周東 孝浩:2、大木 亮:2、柴田 康博:2、松井 博:1,2、伊藤 一人:2、鈴木 和浩:2、大野 達也:1、中野 隆史:1

1:群馬大 重粒子線医学研究セ、2:群馬大 泌尿器科学、3:伊勢崎市民病 放射線科、4:筑波大 陽子線医学利用研究セ

 

【目的】NCCN 腫瘍学臨床診療ガイドライン(前立腺癌)version 2.2013において,膀胱への肉眼的浸潤(T4)のある前立腺癌症例は超高リスクとされるが,その治療方針は確立していない.当センターでは膀胱浸潤(T4)の前立腺癌症例に対しては局所治療の意義があると考え,内分泌治療併用での重粒子線治療を行っておりその経験について報告する.【対象と結果】当センターでは,2010年3月から2013年4月までで計445例の前立腺癌症例に対して57.6Gy(RBE)/16回分割/4週間の根治的な重粒子線治療を施行した.全445例のうち4例が肉眼的膀胱浸潤(T4)のある前立腺癌症例であった.4例とも臨床病期はT4N0M0で,膀胱頸部浸潤についてはMRI所見と膀胱鏡所見の両方で確認された.治療開始時の年齢は,54-74歳であった,治療前PSA値は11.61-87ng/mLで,Gleason Scoreは5+4が2例,4+3が2例であった.4例とも内分泌療法が併用されており,重粒子線治療前から治療中についてはcombined androgen blockade; CABが行われ,重粒子線治療後はLH-RHアゴニスト単独療法が行われた.重粒子線治療開始後の観察期間の中央値は15か月で,いずれもGrade 2以上の有害事象は認められておらず, PSA再発は認められていない.重粒子線治療後2年以上経過した1例について,経尿道的切除生検が行われたが,残存腫瘍は認められず,病理学的CRと判定された.【結語】当センターでの,膀胱浸潤(T4)の前立腺癌症例に対する重粒子線治療の経験を報告した.膀胱浸潤(T4)の前立腺癌症例に対する内分泌療法を併用した重粒子線治療は安全に施行でき,有効な治療手段の1つとなる可能性が示唆された.

キーワード

臓器別:前立腺・男性生殖器

手法別:放射線治療

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