演題抄録

一般演題(示説)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

根治的前立腺全摘除術前1.5-Tesra前立腺 MRI撮影の臨床的有用性

演題番号 : P96-14

[筆頭演者]
堀 淳一:1 
[共同演者]
安住 誠:1、岩田 達也:1、松本 成史:1、柿崎 秀弘:1

1:旭川医科大学 腎泌尿器外科

 

【諸言】前立腺癌根治手術前における1.5-Tesra MRI撮影の意義を検討する。【対象・方法】2011年1月から2013年4月までに、34例で根治的前立腺全摘除術前にMRIを撮影し、全摘標本と術前MRIとを比較検討した。特にMRIが腫瘍のaggressiveness及び腫瘍径の大小を予測可能かについて検討した。【結果】年齢は中央値68歳(54-77)、生検前PSAの中央値8.25 ng/ml(3-76.3)、臨床病期はT1c 20例、T2 12例、T3 2例、生検時Gleason score(GS)はGS6が14例、GS7が13例(3+4が5例、4+3が8例)、GS8が3例、GS9が4例であった。最終病理は、T2が22例、T3が9例(T3aが6例、T3bが3例)、T4が3例、GS6が13例、GS7が16例、GS8が1例、GS9が3例、ホルモン療法による判定不能が1例であった。T2強調画像(T2WI)及び拡散強調画像(DWI)でともに癌が疑われる17例(T2WI+DWI+例)における最終GSは、13例(76%)で7以上であった(その内4例はGS9)。また、生検でGS6であった症例のうち、MRIでT2WI+DWI+ であった8例中5例(63%)で最終GS7以上であった(その内GS9が2例)。一方T2WI、DWIともに陰性であった13例(T2WI-DWI-例)における最終GSは6例(46%)で7以上であり、GS8以上は1例のみであった(T2WI+DWI+ vs. T2WI-DWI-, p=0.09)。Index cancerの腫瘍径についての検討では、T2WI+DWI+群17例において中央値20 mm (10-45 mm)、T2WI-DWI-群13例において中央値11 mm (6-30 mm)であり、統計学的にT2WI+DWI+群で有意に腫瘍径が大きかった(p=0.0032)。【結語】今回の検討では、T2WI及びDWIでの陽性症例は、ともに陰性症例と比較し有意に腫瘍径も大きく、またGSが高い傾向を示した。MRIは前立腺癌診断におけるbiomarkerとなる可能性が示唆された。

キーワード

臓器別:前立腺・男性生殖器

手法別:画像診断(イメージング)

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