演題抄録

一般演題(示説)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

前立腺癌におけるMRI術前診断と前立腺全摘標本との比較検討

演題番号 : P96-13

[筆頭演者]
加藤 卓:1 
[共同演者]
米田 尚生:1、玉木 正義:1、三輪 好生:2、近藤 啓美:1、山田 鉄也:3

1:岐阜市民病院 泌尿器科部、2:亀田総合病院 ウロギネコロジーセンター、3:岐阜市民病院 臨床検査部

 

【目的】前立腺癌の術前MRIの有用性を癌局在部をマッピングした前立腺全摘標本を用いて比較検討した.【対象と方法】2010年3月から2013年4月までに当院で施行した前立腺全摘除術症例で,前立腺生検前にMRIを施行し,術前内分泌療法を施行していない28症例を対象とし臨床病期(cT因子)と病理学的病期(pT因子)を比較検討した.MRIにて摘出標本での主病変を指摘できた症例を一致とし一致症例と不一致症例間での診断時PSA値,生検標本の%陽性コア,Gleason score, MRIによる診断は,T2WI,DWI+ADC mapを総合的に判断し,評価を行った.【結果】年齢は50∼76歳(中央値69歳),診断時PSAは4.1∼23.8ng/ml(中央値7.775ng/ml),%陽性コアは5.9∼81.3%(中央値12.5%)であった. 臨床病期と病理学的病期については,17例(60.7%)が一致(cT2→pT2、cT3→pT3)していたが,pT3をcT2と過小評価していたものが4例,pT2をcT3と過大評価していたものを1例認めた.MRIと摘出標本において主病変が一致した症例は21症例(75%)であった.単変量解析の結果,一致症例は不一致症例と比べ診断時PSA値(p=0.036, 平均16.38 vs 8.86ng/ml),%陽性コア(p=0.016, 平均16.62 vs 8.14%)が有意に高く,生検標本と摘出標本共にGleason scoreが7以上の症例が有意に多かった(p=0.010, 0.004).多変量解析の結果,一致症例は不一致症例に比べ摘出標本において有意にGleason score7以上の症例が多かった(p=0.046).不一致症例7例中,MRIにて病変を指摘できなかった症例が6例あり,その全ての病変は長径5mm以下であった.これら6例中摘出標本における病理学的病期はT2aが3例(50%),T2bが1例(16.7%),T2cが2例(33.3%)でありT3以上の症例はなく,Gleason scoreは4例(66.7%)で3+3,2例(33.3%)で3+4であり5の成分を認めた症例は無かった.【結論】前立腺癌における術前MRIは癌の局在を正確に予測でき,臨床的に意義のある前立腺癌のスクリーニングに有用である.

キーワード

臓器別:前立腺・男性生殖器

手法別:画像診断(イメージング)

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