演題抄録

一般演題(示説)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

5α還元酵素阻害薬投与症例における前立腺生検の臨床病理学的検討

演題番号 : P96-9

[筆頭演者]
山中 弥太郎:1 
[共同演者]
船越 大吾:1、高田 将吾:1、齋藤 史典:1、伊藤 亜希子:1、芦苅 大作:1、村田 保貴:1、大日方 大亮:1、松井 強:1、佐藤 克彦:1、持田 淳一:1、岡田 安弘:2、山口 健哉:1、平野 大作:3、高橋 悟:1

1:日本大学医学部泌尿器科、2:小張総合病院泌尿器科、3:東松山市民病院泌尿器科

 

【目的】 前立腺肥大症患者に5α還元酵素阻害薬(デュタステリド)を投与することにより、多くの場合PSA値が50%以上低下することが知られている。PSA値が低下しない症例や、PSA値が低下後に再上昇する症例については前立腺癌を合併している可能性が高く、前立腺生検を行うことが推奨されているが、我が国におけるデュタステリド投与症例に対する前立腺生検の実態についての報告は少ない。今回、われわれはデュタステリド投与後に前立腺生検を行った症例について検討を行った。【対象と方法】 2009年11月より2013年4月までに当院にてデュタステリドを投与した前立腺肥大症患者328例に対してレトロスペクティブに調査を行った。そのうち前立腺生検を行っていた症例に対して臨床病理学的検討を行った。【結果】 PSA値が低下しない症例や再上昇のみられた症例20例に対して前立腺生検を施行していた。20例の平均年齢は75.05±7.59歳、デュタステリド投与前の平均PSAは13.50±8.52ng/ml、生検時の平均PSAは14.52±11.28ng/mlであった。またデュタステリド投与による前立腺重量の平均縮小率は20.59±15.24%であった。20 例のうち8例に前立腺癌が確認された。Gleason scoreは6が5例、9が2例、10が1例であった。12例はデュタステリド投与前にも生検が行われていたが、癌が確認された8例のうち投与前に生検を行っていたのは3例のみであった。PSA値が50%以上低下した後に再上昇した7例には癌はみられなかった。癌が認められた8例は、すべてPSA値の低下が不良で50%まで低下せず再上昇がみられた症例であった。癌が確認された症例は確認されなかった症例に比してデュタステリド投与前後のPSADが有意に高値であった。【結語】 デュタステリド投与後にPSA値の低下が不良で再上昇がみられる症例のうち、デュタステリド投与前に生検を行っていない症例やPSADが高値な症例では前立腺癌が存在する可能性が高く、積極的な前立腺生検が必要であると考えられた。

キーワード

臓器別:前立腺・男性生殖器

手法別:診断

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