演題抄録

一般演題(示説)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

テンプレートを用いた経会陰的前立腺Saturation生検の検討

演題番号 : P96-8

[筆頭演者]
小倉 友二:1 
[共同演者]
曽我 倫久人:1、林 宣男:1

1:愛知県がんセンター中央病院 泌尿器科

 

【目的】複数回の経直腸的前立腺針生検で癌が検出されなかった症例に対する、小線源治療用のテンプレートを用いた経会陰的前立腺Saturation生検の有用性を検討した。【対象】テンプレートを用いた経会陰的前立腺Saturation生検を施行した53例を対象とした。【生検方法】小線源治療用のテンプレートを用い、基本的には尿道腹側を除き可能な範囲のグリッドから生検を施行した。経直腸的エコーの矢状断で観察しながら生検針を前立腺手前まで進め、尖部から生検を施行。底部まで生検針が届かない時は適宜底部生検を追加した。【結果】平均年齢は64歳 (54-79)、平均PSAは11.67ng/ml (3.2-46.4)、過去の生検回数は2.58回 (1-6)、今回の平均生検本数は35.0本 (20-70)であった。32例で前立腺癌が検出され、癌検出率は60.4%であった。癌検出の平均本数は3.5本(1-11)、Gleason score 6以下, 7, 8以上であった症例はそれぞれ19, 11, 2症例であった。経直腸的前立腺生検では検出困難と予測される部位(前立腺腹側、尿道背側)からのみ癌が検出された症例が14例認められた。有害事象は2例(3.8%)で経尿道的止血を要する血尿を認めた。【考察】前立腺生検で悪性所見を認めなかった症例の再生検に関しては、最適な生検方法・適応基準は明確ではない。本生検方法の癌検出率は約60%と高値であった。複数回生検でも検出されない癌は、通常の経直腸的生検では検出困難と思われる前立腺腹側の癌の可能性があると思われる。今回の検討では、癌が検出された中の約44%が、通常の経直腸的生検では検出困難であると思われる前立腺腹側・尿道背側からだけの検出であった。テンプレートを用いた経会陰的前立腺Saturation生検は、再生検方法として有用であると思われる。

キーワード

臓器別:前立腺・男性生殖器

手法別:診断

前へ戻る