演題抄録

一般演題(示説)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

神経温存の有無による前立腺全摘除術後のPSA nadir、PSA fluctuationの解析

演題番号 : P96-1

[筆頭演者]
山口 唯一郎:1 
[共同演者]
林 裕次郎:1、石津谷 祐:1、武田 健:1、新井 康之:1、中山 雅志:1、垣本 健一:1、西村 和郎:1

1:大阪府立成人病セ

 

【対象】2004年1月から2011年3月までに前立腺癌に対する前立腺全摘除術を施行した333例(術前内分泌治療を行った症例は除外)。【結果】年齢は47-76歳(中央値65歳)、観察期間は17-107ヶ月(中央値50ヵ月)。治療開始時PSAは2.378-68.2ng/ml(中央値8.21)、臨床病期はcT1c:106例、cT2:204例、cT3:23例。生検標本Gleason scoreは6以下:112例、7:158例、8以上:63例。神経非温存例237例、片側神経温存例78例、両側神経温存例18例。PSA0.2以上または追加治療を開始した時点をPSA再発と定義。神経非温存/片側温存/両側温存例でPSA nadirが0.003未満 148例(62.7%)/24例(30.8%)/5例(27.8%)、0.003以上0.01未満 42例(17.8%)/27例(34.6%)/6例(33.3%)、0.01以上 47例(19.9%)/27例(34.6%)/7例(38.9%)。神経非温存/温存の二群でのPSA非再発率に有意差は認めなかった(p=0.063)。神経非温存例・温存例ともにPSA nadirが0.003未満、0.003以上0.01未満、0.01以上の各群の順にPSA非再発率は有意に低下した (p<0.05)。またPSA 0.01未満の持続期間によるPSA非再発率は、神経非温存例では12ヶ月未満と12ヶ月以上で、神経温存例では6ヶ月未満と6ヶ月以上で有意差を認めた(p<0.05)。【結語】前立腺全摘除術後のPSA再発にPSA nadirが関連したが、神経温存例では非温存例に比べ、PSA再発に関連しないPSA fluctuationを生じる可能性が高い。

キーワード

臓器別:前立腺・男性生殖器

手法別:バイオマーカー

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