演題抄録

一般演題(示説)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

non-clear cell RCCに対する分子標的治療に関する臨床病理学的検討

演題番号 : P95-8

[筆頭演者]
黒住 顕:1 
[共同演者]
佐藤 弘明:1、樋口 耕介:1、山本 賢志:1、佐塚 智和:1、仲村 和芳:1、巣山 貴仁:1、川村 幸治:1、今本 敬:1、二瓶 直樹:1、市川 智彦:1

1:千葉大学大学院医学研究院泌尿器科学

 

【目的】近年、転移性腎細胞癌に対する薬物治療において種々の分子標的治療薬が用いられるようになったが、non-clear cell renal cell carcinoma (RCC) に対する効果は限定的と考えられている。われわれは、non-clear cell RCCに対する分子標的治療の効果について臨床病理学的検討を行った。【対象と方法】千葉大学で分子標的治療を施行したnon-clear cell RCCの11症例を対象とし、retrospectiveに検討を行った。【結果】男性9例、女性2例。年齢は31~76歳 (中央値68歳) 。組織型はsarcomatoidを含むものが6例、Bellini管癌が2例、papillaryが1例、chromophobeが1例、Xp11 translocationが1例であった。転移巣の数は1ヶ所のものが1例、2ヶ所以上のものが10例であり、腎摘施行例が7例、非施行例が4例であった。Memorial Sloan-Kettering Cancer Center (MSKCC) リスク分類では、favorableが0例、intermediateが9例、poorが2例であり、ECOG performance status (PS) は、PS0が5例、PS1が4例、PS2が2例であった。使用した分子標的薬は、sunitinibが10例、sorafenibが3例、everolimusが1例、temsirolimusが1例、axitinibが1例であった。最良治療効果は、partial response (PR) 3例、stable disease (SD) 2例、progressive disease (PD) 6例であり、SD以上の奏効が46%の症例に認められた。PR 3例の組織型は、Xp11 translocationが1例、Bellini管癌が1例、sarcomatoidを含むものが1例であった。SD 2例の組織型は、papillaryが1例、sarcomatoidを含むものが1例であった。PD 6例の組織型は、sarcomatoidを含むものが4例、Bellini管癌が1例、chromophobeが1例であった。progression free survival (PFS) は1~16ヶ月であり、中央値で3ヶ月であった。Papillaryの1例については、sunitinibにより16ヶ月間、long SDを維持している。【考察】non-clear cell RCCに対する分子標的治療の奏効率はclear cell RCCと比較して低いとされているが、組織型によってはPFSの延長がある程度期待される症例のあることが示された。

キーワード

臓器別:腎・尿路・膀胱

手法別:分子標的治療

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