演題抄録

一般演題(示説)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

Sunitinib導入初期における転移性腎細胞癌に対するsunitinib治療の長期成績の検討

演題番号 : P95-7

[筆頭演者]
吉田 栄宏:1 
[共同演者]
川村 憲彦:1、中田 渡:1、佐藤 元孝:1、藤田 和利:1、植村 元秀:1、中井 康友:1、野々村 祝夫:1

1:大阪大学大学院医学系研究科 器官制御外科学(泌尿器科)

 

【目的】転移性腎細胞癌(mRCC)に対してtyrosine kinase阻害剤を中心とした分子標的薬治療は標準治療として各種ガイドラインにより推奨されている。今回、分子標的薬の一つであるsunitinibが本邦に導入されてから比較的初期に投与を受けたmRCC患者の長期成績の検討を行った。【方法】2008年10月から2011年3月までに大阪大学医学部附属病院にてmRCC患者に対してsunitinibを投与した28例を対象とし、臨床病理学的因子、治療効果および副作用の検討を行った。【結果】対象患者の年齢中央値は63歳(32-78)、男性20例、女性8例。原発巣の摘出は25例で施行されていた。組織型はclear cellが21例、それ以外が7例であった。前治療として免疫治療またはsorafenibの投与が19例で施行されていた。転移臓器としては肺が14例と最も多かった。治療効果はCRが1例、PRが3例、SDが10例、PDが12例であった。1年および3年無再発生存率はそれぞれ39.7%、6.7%で、生存期間の中央値は3.7(5-175)ヶ月であった。1年および3年全生存率はそれぞれ81.7%、62.9%であった。Grade3以上の有害事象として白血球減少を7例、血小板減少を8例、貧血を1例、高血圧を3例、手足症候群を2例、リパ-ゼ上昇を1例、嘔気を1例、副腎機能障害を1例、肝機能障害を2例、食思不振を2例、下痢を1例、脳梗塞を1例、脱水を1例で認めた。【考察】mRCC患者に対するsunitinibの投与においては有害事象の発現率が高く、かつ多様であることに留意して注意深く経過観察する必要がある。

キーワード

臓器別:腎・尿路・膀胱

手法別:分子標的治療

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