演題抄録

一般演題(示説)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

膀胱全摘除術後に再発をきたした転移性膀胱癌に対する放射線療法の治療成績

演題番号 : P95-2

[筆頭演者]
岡田 学:1 
[共同演者]
西山 直隆:1、北村 寛:1、舛森 直哉:1

1:札幌医科大 医学部 泌尿器科

 

【目的】膀胱全摘除術後に再発をきたした転移性膀胱癌に対する放射線療法の治療成績を解析し、妥当性を検討する。【方法】2001年から2012年までに膀胱全摘除術を施行し、術後転移・再発に対して放射線療法を施行した28例を後ろ向きに検討した。生存期間の起点は転移出現日とした。観察期間は中央値8.4カ月(1.0-42.7)、年齢の中央値は64歳(35-80)、男性19例女性9例、膀胱全摘除術時のpT stageはpT2:9例、pT3:7例、pT4:12例、pN stageはpN0:15例、pN1:8例、pN2:5例であった。照射された転移部位による全生存期間 (overall survival: OS) の差はlog-rank法で検定した。【結果】放射線照射線量の中央値は50 Gy(20-170)、照射は骨転移17例、局所8例、リンパ節転移4例、脳転移2例、肺転移1例に対して施行された。16例ですべての転移巣に照射されていた (根治的照射群)。化学療法(GC、MVAC、TIN)は同時併用13例、異時併用5例(術前化学療法は除く)であった。放射線療法施行中および施行後の重篤な有害事象は認めず、有害事象による中止例はなかった。全28例のOS中央値は13.5ヵ月 (1.0-42.7) であった。根治的照射群および非根治的照射群のOS中央値はそれぞれ13.5ヵ月 (4.0-42.7) および6.9ヵ月 (1.0-29.3) で、統計学的有意差は認められなかった。転移巣による疼痛に対してオピオイドを使用していた13例中、7例 (53.8%) で照射後に麻薬の減量または中止が可能となった。【結論】統計学的有意差には至らなかったものの、根治照射群では非根治照射群よりもOSが長い傾向にあり、また長期生存例は根治照射群にのみ存在した。以上より、転移巣に対し根治的照射が可能であれば、生存期間が延長する可能性があると考えられた。

キーワード

臓器別:腎・尿路・膀胱

手法別:放射線治療

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