演題抄録

一般演題(示説)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

尿路上皮癌に対するGemcitabine・Cisplatin療法,Gemcitabine・Carboplatin療法の検討

演題番号 : P94-12

[筆頭演者]
月森 翔平:1 
[共同演者]
橋根 勝義:1、二宮 郁:1、飯尾 浩之:1、上野 恵輝:1、清水 真次郎:1、中島 英:1

1:四国ガンセンター 泌尿器科

 

【目的】尿路上皮癌に対して施行したfirst line化学療法について、腎機能と近接効果、有害事象について検討した。【対象と方法】2008年1月から2013年4月までに尿路上皮癌に対してGemcitabine・Cisplatin療法(GC療法)およびGemcitabine・Carboplatin療法(GCa療法)を施行した49例(男性35例、女性14例)を対象とした。疾患の内訳は腎盂癌が13例、尿管癌が16例、膀胱癌が20例であった。Ccr60ml/分以上あればGC療法、Ccr50-60ml/分であればdose downでのGC療法、Ccr50ml/分未満であればGCa療法とした。【結果】GC療法が30例でGCa療法が19例、年齢中央値はそれぞれ62歳と76歳であった。それぞれ術前補助療法が6例と3例で、転移症例の化学療法が24例と16例であった。Ccrの中央値はそれぞれ61.9ml/分(41.1-111.5)と36.6ml/分(18.3-73.1)、施行コース数の中央値は2.5回と3回であった。近接効果では、GC療法はCRが4例、PRが14例、SD4例、PD8例でPR以上は60%、GCa療法はCRが0例でPRが4例、SD4例、PD10例でPR以上は21%であった。GC療法群をCcr60ml/分以上、50-60ml/分、50ml/分未満で分けると、それぞれ17人と7人、5人(1名不明)で、PR以上は70.5%、57.1%、40%であった。GCa療法群をCcr40ml/分以上、30-40ml/分、30ml/分未満で分けると、それぞれ3人、9人、6人で、PR以上は33.3%、22%、16.7%であった。Gread3以上の有害事象は、血液毒性がほとんどで、GC療法は好中球減少症が18例(60%)、血小板減少が11例(37%)、貧血が1例(3%)、皮疹が3例(10%)、腎機能障害が1例(3%)、発熱性好中球減少が1例(3%)であった。GCa療法は好中球減少が16例(84%)、血小板減少が10例(53%)、貧血が2例(11%)、イレウスが2例(11%)、発熱性好中球減少が4例(21%)、皮疹が3例(16%)であった。腎機能による有害事象の差はなかった。全生存期間の中央値は、GC療法が22.0ヵ月でGCa療法が10.0ヵ月であった。【考察】GCa療法はCcr40ml/分以下の症例にも比較的安全に施行できるが、近接効果は低くfirst lineの化学療法としては再考が必要である。一方、GC療法はこれまでの報告と同様の結果であったが、腎機能低下症例の近接効果は低くGC療法の限界と考えられた。

キーワード

臓器別:腎・尿路・膀胱

手法別:化学療法

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