演題抄録

一般演題(示説)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

京都大学における進行性腎細胞癌患者に対する分子標的治療の成績

演題番号 : P94-10

[筆頭演者]
神波 大己:1 
[共同演者]
山崎 俊成:1、柴崎 昇:1、新垣 隆一郎:1、坂元 宏匡:1、小林 恭:1、寺田 直樹:1、松井 喜之:1、井上 貴博:1、吉村 耕治:1、小川 修:1

1:京都大学大学院医学研究科

 

【目的】京都大学における進行性腎細胞癌患者に対する分子標的療法の治療成績を検討する。【方法】2005年4月から2013年2月の間に分子標的薬の投与を開始された進行性腎細胞癌53症例について後方視的解析を行った。臨床病理因子(性別、腎摘の有無、転移巣に対する手術あるいは放射線療法の有無、腫瘍組織型、初回転移時の年齢、MSKCCリスク分類、先行免疫療法の有無、分子標的薬剤の服用期間)と全身治療開始時からの全生存期間あるいは分子標的薬開始時からの全生存期間との関連を解析した。全生存期間はカプランマイヤー法で算出した。Cox比例ハザードモデルを用いた多変量解析を行い、全生存期間に関連する因子を抽出した。P<0.05をもって統計学的に有意と判定した。【結果】全身治療開始時あるいは分子標的薬開始時からの全生存期間の中央値は各々3.9年、2.3年であった。全身治療開始時からの全生存期間と関連する独立因子は、第一選択の分子標的薬の服薬期間("156日以上"と比較した"155日以下"のHR=3.22, 95%CI=1.37~7.92, P=0.0077)、MSKCCリスク分類(リスク1つ上昇によるHR=3.16, 95%CI=1.24~8.90, P=0.0149)であった。分子標的薬開始時からの全生存期間と関連する独立因子は、先行免疫療法の有無("有"と比較した"無"のHR=0.34, 95%CI=0.13~0.85, P=0.0208)、第一選択の分子標的薬の服薬期間("156日以上"と比較した"155日以下"のHR=3.78, 95%CI=1.59~9.30, P=0.0026)、原発巣摘除の有無("無"と比較した"有"のHR=4.46, 95%CI=1.40~13.40, P=0.013)であった。【結論】進行性腎細胞癌患者の予後と第一選択の分子標的薬の服薬期間は正に相関しており、第一薬剤の選択が重要であることが改めて示唆された。薬剤選択に寄与するバイオマーカーの探索が急務である。

キーワード

臓器別:腎・尿路・膀胱

手法別:分子標的治療

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