演題抄録

一般演題(示説)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

転移性腎細胞癌に対するチロシンキナーゼ阻害剤の治療成績

演題番号 : P94-8

[筆頭演者]
宮崎 彰:1 
[共同演者]
西川 昌友:1、鄭 裕元:1、熊野 昌文:1、古川 順也:1、原田 健一:1、日向 信之:1、村蒔 基次:1、三宅 秀明:1、藤澤 正人:1

1:神戸大学 大学院医学研究科

 

【目的】転移性腎細胞癌に対するチロシンキナーゼ阻害剤(TKI)の治療成績を検討した.【方法】当科および関連施設にて1次治療としてTKIを投与した294例の転移性腎細胞癌症例を対象に,その有用性を評価した.【結果】年齢の中央値は64歳,性別は男性223例(75.9%)および女性71例(24.1%),MSKCCリスク分類はFavorable38例(13.0%),Intermediate210例(71.4%)およびPoor46例(15.6%),組織型は淡明細胞癌241例(82.0%)および非淡明細胞癌53例(18.0%)であった.Best responseとしての評価はCR4例(1.4%),PR63例(21.4%),SD195例(66.3%)およびPD32例(10.9%)で,腫瘍縮小効果は162例(55.1%)に認めた.全生存率の中央値は39.2か月で,多変量解析の結果,治療前CRP値およびMSKCCリスク分類が独立した予後予測因子として同定された.また,これらの独立したリスク因子保有数別(リスク因子なしvs1因子保有vs2因子保有)に,予後の層別化が可能であった.【考察】TKIにて1次治療を施行した転移性腎細胞癌症例の予後は比較的良好であったが,CRP高値あるいはMSKCC分類によりPoorリスクに分類される症例の予後は不良であり,これらに該当する症例に対してはmTOR阻害剤の早期導入等を考慮する必要性が示唆された.

キーワード

臓器別:腎・尿路・膀胱

手法別:分子標的治療

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