演題抄録

一般演題(示説)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

スニチニブの有害事象と投与スケジュールに関する検討

演題番号 : P94-3

[筆頭演者]
宋 裕賢:1 
[共同演者]
立神 勝則:1、内藤 誠二:1

1:九州大学大学院医学研究院 泌尿器科

 

【背景と目的】スニチニブは、通常4週間50mg/dayを連続投与した後、続く2週間は休薬というスケジュールで投与されるが、有害事象によって薬剤投与を中断もしくは減量されることが多い。今回の研究では、スニチニブの投与スケジュールの調整による有害事象の抑制効果について検討した。【対象】九州大学病院で2006~2012年までにスニチニブを投与された腎癌53例。男性39例、女性14例。平均年齢63.0歳(26-83歳)。favorable risk 6例、intermediate risk 41例、poor risk 6例であった。【結果】1コース目(6週間)における平均総投与量は800mg(100-1400mg)であった。全例4週間投与、2週間休薬のstandard scheduleであった。1コース治療中に投与中断もしくは減量した患者は45例(84.9%)であった。その理由としては、血小板数減少30.4%、膵酵素上昇15.2%、白血球数減少13%、胃腸障害8.7%などであった。2コース目を施行した患者は41例であった。そのうち29例はstandard schedule(4週間一定量投与、2週間休薬)で投与した。1コース目の有害事象発現時期などを考慮して投与方法を変更したmodified scheduleで投与したのは12例であった。12例中9例が2週間一定量投与/2週間減量投与/2週間休薬、2例が2週間投与/1週間休薬、1例が5日間投与/2日間休薬のスケジュールで投与していた。2コース目の総投与量(6週間)はstandard schedule 956.4mg、modified schedule 955.6mgであり、有意差は認められなかった(p値=0.873)。年齢、性別、奏効率においても有意差を認めなかった。有害事象発現により治療中断もしくは減量となった患者は、それぞれ41.2%(29例中12例)、16.7%(12例中2例)であり、明らかな有意差は認められなかったが(p値=0.165)、modified scheduleの方が中止の原因となる有害事象が少ない傾向であった。【結論】投与スケジュールの工夫により、治療中断や薬剤減量の原因となる有害事象を減少させることができれば、QOLを維持し治療効果を増強できる可能がある。

キーワード

臓器別:腎・尿路・膀胱

手法別:分子標的治療

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