演題抄録

一般演題(示説)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

子宮頚部上皮内病変(CIN)の治療成績とHPV検査の検討

演題番号 : P91-4

[筆頭演者]
本田 雅子:1 
[共同演者]
西井 文乃:1、大野 勉:1、大河原 聡:1、上坊 敏子:1

1:社会保険相模野病院

 

【背景】近年, 若年女性の頚癌罹患率の上昇が問題となっている. 20代, 30代では, 早期頚癌の他に多数のCINが発見され, 妊孕性温存を目指した治療が必要である. われわれはCIN症例に対し, 原則としてLEEP円錐切除術を施行している. 当院で経験したCIN症例の治療成績とHPV検査の結果について検討し, 報告する.
【対象と方法】2007年1月から2012年12月の6年間に当院で治療を施行した181例を対象とした. HPV検査はハイブリットキャプチャー法2(HC-2)を用い, 1.00 relative luciferase unit(RLU)以上を陽性と判定した.
【結果】181例の年齢分布は22歳~68歳(中央値38歳)であった. 円錐切除術を施行した172例では22歳~68歳(中央値37歳), 単純子宮全摘出術を施行した9例では38歳~58歳(中央値50歳)であった. 術前診断がCIN1, CIN2, CIN3, 浸潤癌, 腺異型はそれぞれ4例, 41例, 131例(高度異形成105例, CIS26例), 3例, 2例であった. 術後診断は,それぞれ 6例, 27例, 131例(高度異形成85例, CIS46例), 7例, 3例であった. 術後診断が術前診断よりも高度病変であったのは, CIN1からCIN2が1例, CIN2からCIN3が14例, CIN2から浸潤癌が1例, CIN3から浸潤癌へは5例であった. また, 高度異形成からCISへは16例であった. 腺系の異常は, AGCから腺癌が2例, CIS+AISから腺扁平上皮癌が1例であった. 術後診断でのCIN1の4例, CIN2の15例, CIN3の44例, 浸潤癌4例の術前HPV陽性率は,それぞれ100%, 93%, 91%, 100%であった. 治療後のHPV陽性率はそれぞれ2例中50%, 15例中6.7%, 69例中7.2%, 1例中0%であった. 術後診断で浸潤癌と診断とされた7例は, 追加治療で子宮を摘出したためHPV検査を施行していない. また, CIN1で1例, CIN3で4例(3.1%)が再発した. そのうちHPVが術後も陽性のままであったのが2例, 一度陰性になったものの再発時に陽性となっていたのが1例であった. 現在まで再発を認めていない176例中HPV検査施行91例では, HPV陽性率は8.8%であった.
【結論】CINに対する円錐切除術の治療成績は満足できるものであった. 再発の予測にHPV検査の有用性が示唆され, 術後は一定の間隔でHPV検査を施行するべきであると考えた.

キーワード

臓器別:子宮

手法別:手術療法

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