演題抄録

一般演題(示説)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

腹式広汎子宮全摘術と腹腔鏡下子宮全摘術視野の比較による尿管周囲の骨盤解剖

演題番号 : P91-3

[筆頭演者]
赤堀 太一:1 
[共同演者]
長井 智則:1、佐藤 翔:1、魚谷 隆弘:1、花岡 立也:1、石田 洋昭:1、松永 茂剛:1、高井 泰:1、関 博之:1,2

1:埼玉医科大学総合医療センター 産婦人科、2:埼玉医科大学総合医療センター 周産期母子医療センター

 

【緒言】近年、内視鏡手術の技術進歩により、婦人科悪性腫瘍手術も腹腔鏡下に行う施設が増加している。我が国では現在19施設が子宮体癌根治手術を先進医療として行っている。当科においても良性疾患に対する、腹腔鏡下子宮全摘術(以下TLH)の術式は定型化しており、TLHの適応症例は拡大している。一方で、腹腔鏡手術には修練に時間を必要とすることも事実であり、特有の合併症があることも忘れてはならない。このため、腹腔鏡の視野における骨盤解剖の習熟は必須となっている。また、将来的に腹腔鏡下子宮体癌根治術を行う場合、開腹視野における骨盤解剖を理解した上で、安全に施行されるべきものと考えている。今回我々は腹式広汎子宮全摘術の術中所見を動画で記録し、腹腔鏡下手術視野との比較し、特に合併症発生の多い尿管周囲の骨盤解剖について考察を行ったので報告する。【対象と方法】子宮頸癌1b1期で手術適応となった症例の手術所見を腹腔鏡手術の視野と類似する様、サージカルテレスコープホルダーSH-1を用いて、臍部付近よりオリンパス社製腹腔鏡システムを用いて撮影した。また当科で施行したTLH症例における同部位の手術操作について比較検討を行った。【結果】開腹手術と腹腔鏡下手術では手術戦略の進行方向、操作軸が異なるため理解に難渋した。立体的に骨盤解剖を理解することにより、共通の認識が可能であった。悪性腫瘍手術での骨盤解剖を応用することによりTLHでの安全で効率的な手術操作が可能であった。【結論】腹腔鏡下手術視野での悪性腫瘍手術の骨盤解剖を理解することはTLHを行ううえで、有用な訓練法であると思われた。将来的に腹腔鏡下子宮体癌根治術を行うにあたっても同視野での術中ビデオにより、訓練を行った上で実践することが安全で効率的な手術につながる可能性が示唆された。

キーワード

臓器別:子宮

手法別:内視鏡手術

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