演題抄録

一般演題(示説)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

膵神経内分泌癌術後再発に対してS-1にて完全寛解が得られた一例

演題番号 : P89-7

[筆頭演者]
田村 美宝:1 
[共同演者]
宇和川 匡:1,2、後町 武志:2、永崎 栄次郎:1、荒川 泰弘:1、矢永 勝彦:2、相羽 恵介:1

1:慈恵医大 腫瘍・血液内科、2:慈恵医大 肝胆膵外科

 

症例は44歳、男性.倦怠感を主訴に2010年6月に近医受診.精査にて膵体部腫瘤疑いで当院紹介となった.画像検査にて脾臓・胃・横行結腸・左副腎・左腎に浸潤を伴う長径10cm大の膵体部腫瘤を認めた.CEA、CA19-9、DUPAN-2等の腫瘍マーカーはいずれも基準値範囲内であった.同年7月30日に膵体尾部切除・胃部分切除・結腸部分切除・脾臓・左副腎摘出術施行.病理病期はpT4, pN0, M0, Stage IVa(取り扱い規約).病理組織診断はwell differentiated endocrine carcinoma of the pancreas、免疫組織化学染色にてSynaptophysin、Chromogranin Aともに陽性であった.腫瘤は巨大で周囲多臓器に浸潤傾向を認めた為に、次善の治療としてCPT-11/CDDPによる補助化学療法を同年8月より4コース施行した.2012年1月のCTにて上腸間膜動脈周囲に局所再発認めたために、同月よりS-1による化学療法を開始.S-1での治療4コース終了時点での画像検査上、局所再発巣の消失認めた.その後の定期的画像検査においても再発所見を認ず、2013年5月の時点でS-1による化学療法を継続施行中である.今回、膵内分泌癌術後再発に対しS-1にて完全完解を認めた症例を経験したので文献的考察を加えて報告する。

キーワード

臓器別:膵臓

手法別:化学療法

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