演題抄録

一般演題(示説)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

Intraductal papillary neoplasm of bile duct (IPNB)の予後不良因子に関する検討

演題番号 : P88-10

[筆頭演者]
加藤 祐一郎:1 
[共同演者]
後藤田 直人:1、木下 敬弘:2、芝崎 秀儒:2、高橋 進一郎:1、小西 大:1

1:国立がん研究センター東病院 肝胆膵外科、2:国立がん研究センター東病院 胃外科

 

【背景】 中沼らによって提唱されたIntraductal papillary neoplasm of bile duct (IPNB)という新しい疾患概念が提唱され、胆管内腔に乳頭状増殖をしめす胆管上皮性腫瘍は一括してIPNBと呼称されるようになった。それによりこれまで胆管内発育型肝内胆管癌、乳頭型胆管癌、胆管乳頭腫(症)、粘液産生胆管腫瘍と呼ばれていた疾患はIPNBに含まれることになった。2010年にはWHOの分類にも胆道嚢胞性腫瘍としてbiliary mucinous cystic neoplasm (MCN)とともに分類され、近年IPNBに関する報告は増えつつあるが、IPNBの生物学的悪性度、予後に関して不明な点が多い。【目的】 IPNBの外科的切除後の予後不良因子を明らかにすることを目的とした。【対象と方法】 1992年10月から2013年2月に当院で切除されたIPNB43症例を対象とし、年齢、性別、主占拠部位(肝内胆管or肝外胆管)、症状の有無、黄疸の有無、CEA、CA19-9、合併症の有無、肉眼的粘液の有無、腫瘍最大径、上皮内進展の有無、リンパ節転移の有無、深達度(胆管壁内or胆管壁外)、UICCのStage、Radicality(R0orR1/2)、subtypeを解析対象因子として後方視的に予後不良因子を検討した。IPNBは肉眼的に乳頭状形態を呈した腫瘍とし、乳頭成分<浸潤成分である腫瘍は除外した。【結果】 平均年齢 70.4歳(45-86)、男:女=25:18、肝内胆管:肝外胆管=13:30。無症状:有症状=17:26、黄疸なし:黄疸あり=26:17、CEA 5ng/ml未満:5ng/ml以上=38:5、CA19-9 37U/ml未満:37U/ml以上=23:20、術後合併症なし:あり=32:11、粘液なし:あり=28:15、平均最大径 32.8mm(3.5-100mm)、上皮内進展なし:あり=17:26、リンパ節転移なし:あり=40:3、深達度-胆管壁内:胆管壁外=36:7、UICC-Stage0/I/II以上=3/27/13、R0:R1/2=36:7、pancreatobiliary/oncocytic/intestinal/gastric=15/4/14/10であった。全症例(n=43)の観察期間中央値36.1か月、5年生存率:62.6% (MST:9.7年)であった.予後不良因子として単変量解析にて有意差(p<0.05)を認めたのは黄疸あり(p=0.024)、Gastric type以外のサブタイプ(p=0.031)であった。多変量解析では有意差を認めなかった。Gastric typeの5年生存率は100%であった。【結語】 黄疸のある症例やGastric type以外のサブタイプである症例は予後が不良であるケースもあり、厳重なフォローアップが必要であると考えられた。

キーワード

臓器別:その他

手法別:その他

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