演題抄録

一般演題(示説)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

胆嚢管原発腺内分泌細胞癌の多発肝転移に化学療法が奏功した1例

演題番号 : P88-7

[筆頭演者]
高橋 正統:1 
[共同演者]
下沖 収:1、皆川 幸洋:1、藤社 勉:1、吉田 宗平:1、阿部 正:1

1:岩手県立久慈病院 外科

 

胆嚢管原発腺内分泌細胞癌は稀な疾患であり, 高度な脈管侵襲によりその予後は不良とされる. 今回, 術後多発肝転移に対し化学療法が奏功した症例を経験した. 症例は66歳, 男性. 術前に胆嚢管癌の診断で手術を施行した. 右肝動脈への腫瘍浸潤を疑い, 拡大肝右葉切除・胆管切除・胆道再建術を行った. 病理組織学的に腺内分泌細胞癌(CBmBi, med, INFb, ly1, v1, pn1, ss, Hinf0, Binf1, PV0, A0, BM0, HM0, EM1, N2, H0, P0, M(-), StageIVa)であった. 術後に血小板減少を認めたため, まず術後化学療法はS-1とGEM単剤をそれぞれ選択施行した. 術後2ヶ月目で認められた多発肝転移は, 約半年後PDとなった. 3次治療として肺小細胞癌に準じてCBDCA/VP-16併用療法を選択施行した. 効果判定では, 3コース施行後PRと判断した. 更に半年経過し10コース施行後CT画像上肝転移巣は嚢胞性変化を示し更なる縮小を認めている. 現在は, 化学療法を継続中である. 胆嚢管原発腺内分泌細胞癌に対する化学療法のレジメンは確立されておらず, 種々の報告は散見されるが有用な集学的治療の確立には今後さらなる症例の蓄積が必要と考えた.

キーワード

臓器別:胆嚢・胆道

手法別:化学療法

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