演題抄録

一般演題(示説)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

肝内胆管癌に対してTS-1+CDDP肝動注化学療法が著効した1例

演題番号 : P88-3

[筆頭演者]
蛯澤 記代子:1 
[共同演者]
山崎 慎太郎:1、山岸 俊介:1、黒川 友晴:1、青木 優:1、森口 正倫:1、高山 忠利:1

1:日本大学医学部附属板橋病院

 

【症例】症例は40歳の男性で2012年10月に右季肋部痛を主訴に受診された。造影CTにて肝S6/7に70mm大の造影効果を認めない不整形の腫瘍および末梢の胆管の拡張を認め、S8に26mm大の肝内転移および肝門部のリンパ節腫大(12b)、門脈の第一次分枝まで腫瘍浸潤を認めた。血管造影検査では右肝動脈から栄養される80mm大の腫瘍を認めた。腫瘍マーカーはCEA 43.7 ng/ml、CA19-9 26,100 U/mlと高値であった。肝内胆管癌の診断で試験開腹術を予定し、術中迅速診断でリンパ節の転移陽性の確定診断となった。T4N1M0のStage 4aの診断で、肝動注化学療法(TSー1(120 mg/body)を2投2休、CDDP(100 mg/body)の動注)を開始した。6クール終了し、造影CT検査で腫瘍は35mm大まで縮小し、リンパ節腫大も認めなくなった。血管造影検査で腫瘍は認めなくなり、後区域枝に狭窄像を認めるのみであった。腫瘍マーカーはCEA 2.5 ng/ml、CA19-9 11.8 U/mlと基準範囲内まで低下しており、RECISTでPRとなっている。【考察】切除不能胆道癌に対する標準的な化学療法は現在のところ確立されていない。われわれは今回、肝内胆管癌に対してTSー1+CDDP肝動注化学療法が著効した1例を経験した。

キーワード

臓器別:胆嚢・胆道

手法別:化学療法

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