演題抄録

一般演題(示説)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

進行再発胆道癌に対する化学療法

演題番号 : P88-1

[筆頭演者]
宗岡 克樹:1 
[共同演者]
白井 良夫:1、佐々木 正貴:1、坂田 純:2、神田 循吉:3、若林 広行:3、若井 俊文:2

1:新津医療センター病院 外科、2:新潟大学大学院 消化器・一般外科学分野、3:新潟薬科大学 薬学部 臨床薬物治療学

 

【目的】胆道癌化学療法のBT-22試験ではMSTが切除不能は9.4M,術後再発では16.1Mであった.本研究の目的は,進行再発胆道癌に対しS-1を含むレジメンをfirst lineの化療として施行した際に術後再発と切除不能の成績をretrospectiveに検討し,術式による個別化治療の可能性を明らかにする.【方法】2003年1月以後に,S-1単剤療法(n=22),GEM/S-1療法(n=14)が実施された胆道癌(切除不能/術後再発)36症例を対象とした.男性18例,女性18例であり,年齢は44~81(中央値:72)歳であった.原発部位は,肝外胆管14例,胆のう14例,肝内胆管4例,十二指腸乳頭部4例であり,術式の内訳は,幽門輪温存膵頭十二指腸切除(PPPD)が7例,肝切除(葉切除以上)+胆管切除が8例,胆道バイパスのみが4例で,試験開腹あるいは手術不能が17例であった.S-1単剤療法のレジメンは,S-1(80mg/m2/day)を2分割投与し,28日間投与14日間休薬とした(1クール).GEM/S-1療法のレジメンはGEM 800mg/m2 day13, S-1 80mg/m2 /day day1~5,8~12を1クール(2週)とした.【結果】1症例あたりの投与クール数は2~23(中央値:6)であった.奏効率はS-1単剤療法19%(切除不能12%,術後再発36%),GEM/S-1療法は38%(切除不能40%,術後再発25%)であった.MSTは,S-1単剤療法6か月(切除不能5か月,術後再発8か月) (P=0.0826),GEM/S-1療法17か月(切除不能11か月,術後再発18か月) (P=0.3320)であった.単変量解析では原発(胆のう/胆のう以外)(P=0.0022) ,レジメン(GEM/S-1 vs S-1)(P=0.0042)が有意に生存成績に影響を与える因子であった.術式別のMSTはPPPD 9M , 肝切除9M, バイパス9M, 単開腹9Mであった。【結論】進行再発胆道癌に対しS-1単剤療法,GEM/S-1療法を施行した際の術後再発と切除不能の成績には有意差は認められなかった.術式によりMSTに有意差は認められなかった.胆のう癌に対するS-1単剤療法,GEM/S-1療法の成績は不良であり,今後GEM/CDDP療法をfirst lineの化療として試みるつもりである.一方,胆のう癌以外に対してはGEM/S-1療法をfirst lineの化療として考えている.

キーワード

臓器別:胆嚢・胆道

手法別:化学療法

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