演題抄録

一般演題(示説)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

切除不能大腸癌に対するBevacizumab+mOPTIMOX-1第II相試験:TCOG0802最終報告

演題番号 : P85-20

[筆頭演者]
佐藤 温:1,2 
[共同演者]
中山 昇典:2、田中 荘一:2、嶋田 顕:2、小西 一男:2、佐々木 栄作:2、日比 健志:2、市川 欧子:2、菊池 由宣:2、柵山 年和:2、関川 高志:2、林 和彦:2、仁科 晴弘:2、佐々木 常雄:2、栗原 稔:2

1:弘前大学大学院医学研究科 腫瘍内科学講座、2:東京がん化学療法研究会

 

【背景・目的】Bevacizumab(BV)およびOxaliplatin(L-OHP)は切除不能大腸癌において広く使用されている。しかし、重篤な神経毒性によりL-OHPを継続できないことが多く、中止後もその遷延などによりQoLの低下、治療継続の意欲が減退するとも指摘されている。我々は、OPTIMOX-1レジメンに基づく、stop-and-go strategyによって、神経障害の軽減し、より長い治療継続期間が得られることを期待し、BV+modified OPTIMOX-1(L-OHP:85mg/m2)の併用療法の多施設共同臨床第II相試験を計画した。【方法】対象は、切除不能大腸癌の初回化学療法施行例であり、評価項目、評価方法は、既報のOPTIMOX-1試験に準じた。治療は、BV(5mg/kg、2週毎)+mFOLFOX6を6サイクル、BV+sLV5FU2を12サイクル、その後BV+mFOLFOX6を再導入しPDまで継続するとした。主要評価項目は、病勢コントロール期間(DDC)、副次評価項目は安全性、L-OHP再導入率(RR)、全奏効率(ORR)、全奏効期間(OS)とした。効果判定は、RECIST ver1.0, WHO規準、有害事象はCTCAE Ver3.0で評価した。【結果】2008年6月~2011年5月までに40例が登録された。観察期間中央値は、40.8ヶ月である。Median DDCは11.7ヶ月、median OSは23.1ヶ月であった。ORRは、両基準ともに51.3%、disease control rate(CR+PR+SD)は92.3%であった。RRは76.9%であった。重篤な有害事象(Grade 3/4)として好中球減少は32.5%、高血圧・下痢・感覚性神経障害いずれも10.3%であった。その他、消化管穿孔(2例)、腸閉塞(2例)、過敏症grade 4(2例)を認めた。31例(76.9%)が後治療へ移行し、22例でFOLFIRIベースの治療、13例で抗EGFR抗体を含む治療が選択されていた。【結語】BV+modified OPTIMOX-1併用療法は、毒性と後治療移行率の面から、十分な有効性、忍容性が確認された。stop-and-go strategyにおいてL-OHP再導入率が切除不能大腸癌の生存期間を延長することが示唆されており、既報のOPTIMOX-1試験よりも良好なRRが得られた本レジメンは、切除不能大腸癌の有望な治療選択肢であることが考えられる。 

キーワード

臓器別:大腸・小腸

手法別:化学療法

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