演題抄録

一般演題(示説)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

KRAS野生大腸癌のパニツムマブとイリノテカン療法の第II相試験: OGSG1001

演題番号 : P85-19

[筆頭演者]
徳永 行彦:1 
[共同演者]
吉田 元樹:2、平良 高一:3、杉本 直俊:4、畑 泰司:5、三宅 泰裕:6、福永 睦:7、長谷川 裕子:8、紀 貴之:2、加藤 健志:6、武田 晃司:3、吉波 哲大:4、駄賀 晴子:3、坂井 大介:9、古河 洋:10

1:京都逓信病 外科、2:大阪医大化学療法セ、3:大阪市立総合医療セ、腫瘍内科、4:大阪府立成人病セ、臨床腫瘍科、5:市立豊中病 外科、6:箕面市立病 外科、7:堺市立病 外科、8:国立大阪医療セ 内科、9:大阪大院消化器癌先進化学療法開発部、10:近畿大附属病 消化器外科

 

[背景] 抗上皮成長因子受容体(Anti-Epidermal growth factor receptor : EGFR)抗体治療はKRAS野生型転移性大腸癌に有効であり、BOND試験ではirinotecan(IRI)抵抗性の大腸がんに対するcetuximabとIRI併用療法はcetuximab単剤療法よりも有効であることが示唆されている。欧州でのpanitumumabとIRI併用療法の臨床第II相試験(GERCOR Study)において65症例での奏効率(RR) 29.2%(95%信頼区間[CI] 18.2-40.3%)、無増悪生存期間(PFS)5.5カ月(95%CI 3.7-7.6)と報告されている。我々はフッ化ピリミジン系薬剤(FU)、オキサリプラチン(OX)、IRIに抵抗性のKRAS野生型転移性大腸がんに対するpanitumumabとIRI併用療法の臨床第II相試験を計画した。 [方法]対象はKRAS野生型転移性大腸がん、FU、OX、IRIに抵抗性を示し、測定可能病変を有する、ECOG PS 0-2。治療方法はPanitumumab (6 mg/kg) とIRIを2週間毎に病状増悪まで投与した。IRIの投与量は前治療における投与量と同量とし、最大150 mg/m2とした。主要評価項目はRRで、副次的評価項目は病状制御率(DCR)、PFS、生存期間、奏効期間と有害事象発生割合とした。[結果]2010年7月から2012年7月までに31症例が登録され、年齢中央値65歳(範囲42-74歳)、転移巣別では肝20、肺10、リンパ節3。RECISTによる中央独立評価委員会でのRR 29.0%(95%CI, 14.2-48.0 %)、DCR 74.2% (95%CI, 55.4-88.1%)、PFS中央値5.6カ月 (95%CI, 3.4-8.7カ月)。安全性の評価ではグレード3以上の有害事象発生割合は58.1%、突然死1例を認めた。グレード3以上の主な有害事象は下痢19.4%、皮疹12.9%、倦怠感9.7%、食欲不振9.7%で、1例の注入時反応を認めた。[結語]PanitumumabとIRI併用療法はFU、OX、IRIに抵抗性のKRAS野生型転移性大腸がんに対し、耐用性があり、RR 29.0%、PFS5.6カ月とGERCOR study結果とほぼ同等の結果で、有効であることが示唆された。

キーワード

臓器別:大腸・小腸

手法別:化学療法

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