演題抄録

一般演題(示説)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

当院における大腸癌術後補助化学療法CapeOXとmFOLFOX6の比較

演題番号 : P85-13

[筆頭演者]
長島 裕樹:1 
[共同演者]
高木 明子:1、大門 未沙:1、松田 朋子:1、羽生 恭子:1、田代 幸子:1、雪丸 明日香:1、橋本 昌幸:1

1:宇治徳洲会病 薬剤部

 

【目的】大腸癌術後補助化学療法の治療期間は6ヶ月間が標準であり、完遂することが重要である。CapeOX療法はmFOLFOX6療法に比べてポート作成が不要であり、来院回数や点滴時間の減少が図れるため、大腸癌術後補助化学療法の第一選択に選ばれるケースが増加している。しかし、副作用(血液毒性・末梢神経障害など)の発現に差があると感じた。そこで、当院における大腸癌術後補助化学療法CapeOX療法とmFOLFOX6療法において、副作用による投与スケジュールの延期と中止、投与量の減量について調査を行った。【方法】2010年1月から2013年3月の期間に、当院で大腸癌術後補助化学療法のCapeOX療法もしくはmFOLFOX6療法を開始した患者を対象に調査を行った。調査期間は術後補助化学療法を開始してから治療終了まで、もしくは途中で再発・治療方針の変更があった時点までとした。CapeOX療法(17例)とmFOLFOX6療法(13例)の計30例において、術後補助化学療法の完遂率、投与量の減量割合、副作用の発現率とグレード評価(CTCAE-Ver.4.0)を2群間で調査した。【結果】2013年5月1日現在で、23例の調査が終了した。術後補助化学療法の完遂率はCapeOX療法61.6%、mFOLFOX6療法80.0%であった。投与量割合はCapeOX療法/mFOLFOX6療法でFull Dose完遂:25%/25%、一段階減量完遂:12.5%/25%、二段階減量完遂:25%/25%であった。副作用発現はCapeOX療法/mFOLFOX6療法で白血球減少Gr2:13.9%/10.2%、好中球減少Gr2:23.6%/16.1%、Gr3:4.2%/0.8%、血小板減少Gr2:0%/15.3%、末梢神経障害Gr2:20.8%/18.6%、Gr3:1.4%/1.7%であった。【考察】術後補助化学療法において重要視される完遂率は、mFOLFOX6療法が有意に高かった。投与量割合別では2郡間に差は見られなかったが、CapeOX療法では早期に2段階減量を行うケースが見られた。副作用発現率は、好中球減少症はCapeOX療法が多いのに対して血小板減少症はmFOLFOX6療法で多くみられた。末梢神経障害は両群で大きな差は見られなかった。しかし、末梢神経障害が理由で治療の中断を希望する患者はCapeOX療法のみに見られた。CapeOX療法の完遂率の低下には、末梢神経障害やHFSなどの副作用が考えられる。術後補助化学療法として完遂を目指すには、副作用コントロールが重要であり、副作用管理への取り組みは不可欠と考える。今回の副作用発現状況を踏まえ、今後も注意が必要な副作用への取り組みを強化していきたい。

キーワード

臓器別:大腸・小腸

手法別:化学療法

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