演題抄録

一般演題(示説)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

大腸癌補助化学療法におけるカペシタビン内服療法とUFT/LV内服療法の認容性

演題番号 : P85-12

[筆頭演者]
高野 祥直:1 
[共同演者]
阿左見 亜矢佳:1、藁谷 暢:1、芳賀 純一郎:1、鈴木 伸康:1、佐藤 直:1、阿部 幹:1、寺西 寧:1

1:総合南東北病院 外科

 

【はじめに】当院で2010年11月から2012年11月までの2年間にカペシタビン内服療法が施行された26例とUFT/LV内服療法が施行された30例を対象にこれらの治療の認容性について比較検討した。【対象および方法】 2010年11月から2012年11月まで、大腸癌に対し根治度Aの手術が施行され補助化学療法としてカペシタビン内服療法(以下C法)とUFT/LV内服療法(以下U法)が施行された56例。C法は、2週内服1週休薬を1コースとし計8コース、U法はUFT+LVを4週間内服し1週間休薬する5週間を1コースとし計5コース投与を治療完遂と定義した。評価項目は、治療完遂割合、有害事象(CTCAE v4.0)、相対用量強度(実内服量/治療開始予定投与量:以下RDI)を評価した。【結果】 患者背景:年齢の中央値はC法では67歳(36~82歳)、75歳以上7例、U法では67歳(41~80歳)、75歳以上8例であった。性別は、C法では男性16例、女性10例、U法では男性12例、女性19例で、C法で男性が多くU法で女性が多い傾向がみられた(有意差なし)。完遂率:C法の完遂率は19/26例(73%)、投与コースの中央値は8コース(2~8コース)UFT/LV内服療法の完遂率は22/30例(73%)、投与コースの中央値は5コース(1~5コース)であり治療間に差はみられなかった。有害事象:C法の有害事象は23例(88%)にみられhand foot syndrome(HFS)がもっとも多くG2以上のHFSは8例(30%)に認めた。HFS以外のG2以上の有害事象はG3腎機能障害を1例、G2好中球減少を2例に認めた。U法では、有害事象は9例(30%)に認めた。有害事象は消化管に関連した事象のみで、G2以上の有害事象では食欲不振と肝機能障害を3例に認めた。RDIはC法では中央値100%(25-100%)、平均値89%、U法では中央値100%(20-100%)、平均89%で治療間に差はみられなかった。治療中止理由:C法では3例が中止しており、中止理由はG3の腎障害、G2の好中球減少、G2のHFSであった。U法では6例が中止しており、中止理由はG2肝機能障害が2例、服薬時間の順守困難が4例であった。【結語】C法とU法ともに認容性の高い治療であった。有害事象や治療中止理由には治療間に差がみられ、これらの特徴を理解して補助化学療法を進めることが重要である。

キーワード

臓器別:大腸・小腸

手法別:化学療法

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