演題抄録

一般演題(示説)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

stageIII高齢者大腸癌症例に対する術後補助化学療法の検討

演題番号 : P85-11

[筆頭演者]
日高 英二:1 
[共同演者]
石田 文生:1、向井 俊平:1、高柳 大輔:1、竹原 雄介:1、和田 陽子:1、工藤 進英:1

1:昭和大学横浜市北部病院 消化器センター

 

背景・目的:日本人の高齢化に伴い、高齢者 (75歳以上)さらには超高齢者(85歳以上)大腸癌手術例も増加してきている。大腸癌治療ガイドラインでは、stageIIIの大腸癌に対して補助化学療法を推奨しているが、高齢者に関する詳細な記載はない。化学療法に関する臨床試験の適応基準でも以前は75歳以下であったが、現在は80歳以下と設定しているものが多くなっている。今回われわれは、高齢者、超高齢者stageIII症例に対する術後補助化学療法施行の現況と再発率を検討し、高齢者および超高齢者における術後補助化学療法の意義を明らかにすることを目的とした。対象・方法:2001年4月から2013年3月までのstageIII高齢者大腸癌174例を対象とした。A群(75~79歳)91例、B群(80~84歳)60例、C群(85歳以上)23例に分け、それぞれの群における補助化学療法施行率および再発率を検討した。75歳以上のstageIII症例の場合は、ガイドラインに沿って補助化学療法の必要性を説明するが、受けるかどうかは本人、家族に任せている状況である。結果:補助化学療法施行率は、A群:50.5%(46/91)、B群::13.3%(8/60)、C群:4.3%(1/23)とA群はB,C群と比較して有意に施行率が高かった(p<0.01)。化学療法施行例のうちCPT-11,L-OHPなどの新規抗癌剤投与率は、A群では17.3%(8/46)、B,C群は0%であり、80歳以上の症例は経口抗癌剤のみであった。再発率は、A群26.4%、B群40%、C群21.7%とB群に高い傾向であった。補助化学療法施行例と非施行例の再発率はA群では19.6%:33.3%、 B群でも、25%:42.3%であり、症例数が少ないものの、いずれも非施行例の方が高い傾向であった。84歳までの症例でも、PSが良ければ補助化学療法の効果が期待できる可能性がある。結語:高齢者stageIII大腸癌であってもPSが良く、84歳までであれば、補助化学療法を施行した方が良いと思われた。

キーワード

臓器別:大腸・小腸

手法別:化学療法

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