演題抄録

一般演題(示説)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

当科におけるstageII大腸癌手術症例の再発因子に関しての検討

演題番号 : P85-10

[筆頭演者]
太田 尚宏:1 
[共同演者]
出村 嘉隆:1、副田 周:1、若林 尚宏:1、古谷 裕一郎:1、西田 洋児:1、吉田 周平:1、加藤 洋介:1、奥田 俊之:1、尾山 佳永子:1、原 拓央:1

1:厚生連高岡病院 外科

 

【緒言】近年の大腸癌治療では、補助化学療法においても様々な抗癌剤が用いられている。しかしながら大腸癌ガイドラインによればstageII大腸癌に対する術後補助化学療法は、全ての症例を対象とすべきではないとされている。また、いくつかの海外のガイドラインでも高い再発リスクを持つ症例に対しては、stageIIでも補助化学療法の対象となる可能性が示唆されている。当科におけるstageII大腸癌手術症例の再発リスクに関して検討した。【対象】2003年1月から2011年12月までに当科で施行した大腸癌手術266例を対象とした。【結果】性別は男性154例、女性112例。年齢は中央値73歳(32-96歳)。再発症例は41例(15.4%)であった。また3年無再発率は14.6%であった。術前CEA値においてはカットオフ値を5.0として2群に分類したが特に有意差は認められなかった。郭清度においてはいずれの郭清度についてもp=0.121と有意差は認められなかった。深達度においても他臓器浸潤の有無で検討したがp=0.337と有意差は認められなかった。組織型においては症例数の偏りはあるもののpap、por2で有意に再発率が高かった(p=0.0079)。脈管侵襲においてはly因子では有意差が認められなかったもののv因子ではv+症例が有意に再発率が高かった(p<0.0001)。手術時の状態として腸閉塞の有無では有意差は認められなかったが、穿孔の有無に関しては穿孔症例で有意に(p=0.034)と有意に再発率が高かった。補助化学療法の有無では以前より再発の危険性が高いと思われる症例に施行していた経緯もありp=0.322と有意差は認められなかった。【結語】今回の検討では、組織型と血管侵襲、及び穿孔の有無に有意差が認められた。補助化学療法に関しては、背景やレジュメの違いがあり今後さらに検討が必要と考えられた。stageIIの中には予後不良なものが含まれている。今後、さらにリスク因子を解析することで、補助化学療法のよい適応となる症例を特定できる可能性があると考えられた。

キーワード

臓器別:大腸・小腸

手法別:化学療法

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