演題抄録

一般演題(示説)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

大腸癌補助化学療法としてのFOLFOX/XELOX療法の安全性に関する検討

演題番号 : P85-9

[筆頭演者]
折田 博之:1 
[共同演者]
原 貴生:1、久保 信英:1、平下 禎二郎:1、廣重 彰二:1、松本 敏文:1、武内 秀也:1、矢野 篤次郎:1、武藤 庸一:1

1:国立病院機構 別府医療センター 外科

 

【はじめに】本邦でも2010年版大腸癌治療ガイドラインよりFOLFOX療法が術後補助化学療法の標準治療となり2011年11月にはXELOX療法も保健適応となったが、両治療法の一般臨床での使用経験はいまだ多くない。そこで当院におけるFOLFOX/XELOX療法の現状を解析し、その安全性について検討した。【対象】2011年1月から2012年12月にFOLFOXまたはXELOX療法による術後補助化学療法を施行されたStage II/IIIの大腸癌14例。【結果】対象症例の平均年齢は67.8(53-85)歳、男女比は5/9であり、主病巣の占拠部位はA: 4例、S: 5例、R: 5例で、StageはII: 6例、IIIa: 4例、IIIb: 4例であった。high risk Stage IIで術後補助化学療法が行われた6例のrisk因子は、脈管侵襲5例、組織型1例で脈管侵襲陽性5例のうち、4例はリンパ管と静脈侵襲がいずれも陽性の症例であった。施行された治療法は、FOLFOX: 10例、XELOX: 4例とFOLFOX療法が多かったが2012年ではXELOX療法の割合が57%と多くなっていた。また手術日から治療開始までの平均期間は45.9(31-74)日であった。非血液毒性は末梢神経障害が最も多くGrade 2が5例、Grade 3が1例であったがGrade 3の症例は治療終了から1年経過しても回復していなかった。その他、アナフィラキシー様症状が1例、間質性肺炎が1例に認められたが重篤には至っていない。血液毒性では好中球減少が最も多くGrade 4の症例も2例あったがG-CSF投与で速やかに回復し、治療関連死はなかった。平均治療回数はFOLFOX療法で7.6コース、XELOX療法で7.5コースであり、6ヶ月の治療を完遂できたのはFOLFOX療法20%、XELOX療法75%とXELOX療法の完遂率が高かった。FOLFOX療法についてみると71歳以上の6例中2例が3コース以下、2例が6コース以下、2例が9コース以下であったのが完遂率低下に関与したと考えられた。14例中stage IIIbであった1例に治療開始直後に再発が認められ、分子標的薬を併用した治療が行われたが術後1年2ヶ月で原病死したが、他の13例は無再発生存中である。【結語】大腸癌術後の補助化学療法としてのFOLFOX/XELOX療法は安全に施行し得るが、高齢者では薬剤の投与間隔が短いFOLFOX療法は避けるべきと考えられた。また根治が期待出来る症例であり後遺症を残さない細心の注意が必要と考えられた。

キーワード

臓器別:大腸・小腸

手法別:化学療法

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