演題抄録

一般演題(示説)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

切除不能再発大腸癌に対するmonthly chemotherapyの有用性について

演題番号 : P85-4

[筆頭演者]
河原 秀次郎:1 
[共同演者]
渡辺 一裕:1、榎本 浩也:1、谷田部 沙織:1、市原 恒平:1、秋葉 直志:1、小村 伸朗:2、矢永 勝彦:2

1:東京慈恵会医科大学附属柏病院 外科、2:東京慈恵会医科大学外科学講座

 

【緒言】ESMO consensus guideline 2012では腫瘍の生物学的悪性度の差から患者の治療を3群に分類している。Group 3は、切除に至る治療選択が無く、主な随伴症状も無く、急速に悪化するリスクが無い症例で、腫瘍縮小を優先せず病勢進行の抑制を目的とした化学療法を選択すべきであるとしている。我々はこのような症例に対して通常2あるいは3週間毎に行っている治療法を月1回だけ行う、monthly chemotherapyを行ってきたのでその有用性について報告する。【対象および方法】2009年より切除不能再発大腸癌症例で積極的化学療法を希望されなかった患者から十分なinformed consentを得た上で月1回の化学療法を行ってきた10例を対象とした。切除不能病変部位は腹膜播種6例、肺転移3例、肺肝転移1例であった。治療法の内訳は1st line 3例(SOX2例、Pmab単剤1例)、2nd line 4例(XELIRI)、3rd line 3例(CPT+Pmab)であった。【成績】平均治療回数は1st line 18.7(16-20)回、2nd line 13.3(8-23)回、3nd line 15.0(10-25)回であった。切除不能再発癌と診断されてからの平均治療期間は1st line 617.0(500-684)日、2nd line 614.3(257-927)日、3rd line 655.3(361-928)日であった。Regimenを中止せざるを得ない有害事象は発生しなかった。1st lineのPmab単剤治療例の1例(治療回数20回)を失ったが、他の症例は現在も治療継続中である。【考察】ESMO consensus guideline group 3におけるmonthly chemotherapyは長期延命効果が得られ、副作用が軽度であるため今後推奨すべき治療法の1つになり得る可能性が示唆された。しかしgroup 3は概念的には理解できても、それがどうような症例であるかの詳細が不明であるため、治療前および治療中における明確な判断基準の作成が望まれる。【結語】monthly chemotherapyのESMO group 3のおける有効性が示唆された。

キーワード

臓器別:大腸・小腸

手法別:化学療法

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