演題抄録

一般演題(示説)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

高齢者進行再発大腸癌における予後因子の検討

演題番号 : P85-2

[筆頭演者]
太田 拓児:1 
[共同演者]
横山 文明:1、大原 克仁:1、菅井 望:1、関 英幸:1、三浦 敦彦:1、藤田 淳:1、鈴木 潤一:1

1:KKR札幌医療センター 消化器科

 

【背景】社会の高齢化に伴い、高齢者進行再発大腸癌も年々増加している。全身状態が良好な患者においては、治療として全身化学療法が選択されることも多いが、このような患者における有用性と安全性についての検討は不十分である。今回我々は当院において、高齢者進行再発大腸癌に対し全身化学療法を施行した症例の解析を行ったので報告する。【対象と方法】2006年8月から2011年8月までの間において進行再発大腸癌と診断され、化学療法を施行した70歳以上の23症例を対象とした。診療録を元に患者背景、検査所見、転移部位、全生存期間(overall survival; OS)について後ろ向きに検討した。統計学的解析については、OSはKaplan-Meier法、OSに対する単変量・多変量解析はCoxの比例ハザードモデルを用いた。【結果】23例の患者における年齢中央値は76歳(70歳-85歳)、男性12例、女性11例であった。1次治療レジメンはFOLFOX+/-Bevacizumab 11例、FOLFOX+Panitumumab 1例、FOLFIRI+/-Bevacizumab 2例、CapeOX 4例、UFT/LV 3例、TS-1 2例であった。OS中央値は19.3ヶ月(95%CI 16.3-22.5ヶ月)であり、化学療法に伴う1ヶ月以内の治療関連死は認めなかった。有害事象による治療中止になった患者は8例(35%)、二次治療を施行された患者は14例であった(61%)。OSに対する単変量解析では、Hb<10g/dl(HR;5.04、95%CI;1.17-21.77、P=0.03)、CA19-9>100U/ml(HR;3.04、95%CI;1.08-8.54、P=0.035)、Cre≧1mg/dl(HR0.057、95%CI;0.006-0.59、P=0.017)、二次治療への移行(HR;0.13、95%;CI0.04-0.45、P=0.001)、原発巣切除(HR;0.16、95%CI;0.03-0.09、 P=0.036)の各因子が統計学的有意差を認めた。多変量解析では、二次治療への移行が有意な因子であった(HR;0.13、95%CI;0.03-0.58、P=0.008)。【結論】高齢者進行再発大腸癌においては、化学療法の副作用の出現により治療を中止するケースが多いが、症例によっては二次治療への移行も可能となることがわかった。今後高齢者進行再発大腸がんにおいて、有効かつ安全性の高い二次治療のレジメン選択が課題となる。

キーワード

臓器別:大腸・小腸

手法別:化学療法

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