演題抄録

一般演題(示説)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

大腸癌肝転移における血中CRP値の治療前評価の有用性

演題番号 : P84-11

[筆頭演者]
甲田 貴丸:1 
[共同演者]
船橋 公彦:1、久保田 喜久:1、小池 淳一:1、栗原 聡元:1、塩川 洋之:1、牛込 充則:1、金子 奉暁:1、嶋田 英昭:1、金子 弘真:1

1:東邦大学医療センター大森病院 消化器外科

 

【目的】近年、進行癌患者における全身の炎症反応と予後の関係が報告され、CRPやリンパ球比率、neutrophil to lymphocyte ratio(NLR)などが様々な腫瘍における予後予測因子として報告されている。大腸癌肝転移における血中CRP値の治療前評価の有用性を検討する。【対象、方法】2005年1月から2008年12月までに当科にて診断、治療がおこなわれた大腸癌肝転移77例のうち、術前に敗血症を認めた症例、同時性の肺転移や腹膜播種など肝外の遠隔転移を伴っていた症例を除外した49例(肝切除23例、化学療法26例)を対象とした。検討項目は年齢、性別、肝転移数(8個以上/8個以下)、転移巣の最大径、同時性/異時性転移、血中CEA値(ng/ml)(>200/≦200)、血中CRP値(mg/l)(>0.3/≦0.3)とし、肝切除例、化学療法施行例に対しそれぞれ生存率の予測因子としての検討をおこなった。生存率の解析にはKaplan-Meier法、有意差検定にはLog Rank検定を用い、統計学的有意差はp<0.05とした。【結果】全症例の年齢は中央値63歳(42~84歳)、男性/女性:29例/20例、血清CEA値200>/200≦:2例/37例、肝転移数8個以上/8個以下:35例/14例、肝転移の最大径5cm>/5cm≦:22例/27例、同時性/異時性:38例/11例、CRP≧0.3/0.3<:22例/27例であった。生存期間の中央値は289日(49―2579日)、5年生存率は17.5%であった。生存率、無再発生存率は、肝切除例においてCRP≧0.3 (n=16)とCRP<0.3 (n=10)の2群間に差はなかったが、化学療法例ではCRP≧0.3 (n=8)とCRP<0.3 (n=15)の2群間で生存率に有意差を認めた(p=0.0004)。【結語】大腸癌肝転移、切除不能化学療法例に対して血中CRP値による治療前評価は有用と思われた。

キーワード

臓器別:大腸・小腸

手法別:その他

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