演題抄録

一般演題(示説)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

残胃癌手術における鏡視下手術の応用

演題番号 : P82-6

[筆頭演者]
玉森 豊:1 
[共同演者]
山下 好人:1、山本 篤:1、後藤 航:1、小塚 雅也:1、石川 彰:1、吉井 真美:1、中島 隆善:1、大平 豪:1、森 至弘:1、栄 政之:1、日月 亜紀子:1、清水 貞利:1、井上 透:1、西口 幸雄:1

1:大阪市立総合医療センター 消化器外科

 

【はじめに】胃癌に対する鏡視下手術は近年急速に普及しつつあるものの,残胃癌に対しては前回手術のアプローチ法や再建法,リンパ節郭清の程度,それらに伴う癒着に大きく影響を受けるため定型化が困難であるため,鏡視下で行われることが未だ多くない。我々はこのような症例に対しても鏡視下手術のメリットを生かした手術を行っており詳細を報告する。【対象と方法】2007年8月~2012年9月までに12例の残胃癌に対して施行した。前回手術は良性疾患が4例,悪性疾患が8例であった。初回手術のアプローチ法は開腹8例,腹腔鏡4例で,全例幽門側胃切除術であった。再建法はBillroth-I法が5例,Billroth-II法が7例であった。残胃切除のアプローチ方法は用手補助腹腔鏡下(HALS)9例,腹腔鏡補助下3例であった.術式は残胃全摘術10例,残胃部分切除術2例であり,再建は全摘・部分切除ともにRoux-en Y法で,食道空腸吻合はリニアステープラーを用いたOverlap法による食道空腸吻合またはサーキュラーステープラーによる吻合を行った。部分切除後の残胃-空腸吻合はリニアステープラーを用いて行った。【結果】平均手術時間は310分(166~591分),出血量は450ml(40~2250ml)であった。途中開腹に移行したのは2例であり,開腹理由は再建困難1例,出血制御困難1例であった。術後合併症は縫合不全1例,吻合部狭窄2例,膵液漏1例,腹腔内膿瘍が2例であった。術後平均在院日数は26日(11~70日)であった。【まとめ】残胃癌に対する鏡視下手術は他の腹腔鏡下手術に比べて難度が高く高度な技術を要するが,繊細で低侵襲な操作が可能であり一般の胃癌手術と同様に鏡視下手術のメリットを生かしうる有用な術式と考えられた。今後ステープリングデバイスやエネルギーデバイスの改良などにより残胃癌に対する鏡視下手術のさらなる普及が期待される。

キーワード

臓器別:胃・十二指腸

手法別:内視鏡手術

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