演題抄録

一般演題(示説)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

HER2陽性進行胃癌に対するカペシタビン+シスプラチン+トラスツズマブ療法の使用成績

演題番号 : P81-10

[筆頭演者]
須藤 豪太:1,2 
[共同演者]
斉藤 真由子:1、鈴木 一也:3、矢島 秀教:3、菅野 伸一:3、矢和田 敦:2、岡 俊州:2、谷津 高文:2、安達 雄哉:4、三橋 慧:4、奥田 博介:5、金戸 宏行:6、山下 健太郎:1、有村 佳昭:1、篠村 恭久:1

1:札幌医科大 消化器・免疫・リウマチ内科講座、2:函館五稜郭病 消化器内科、3:市立釧路総合病 消化器内科、4:市立小樽病 消化器内科、5:恵佑会札幌病 腫瘍内科、6:市立室蘭総合病 消化器内科

 

【背景】現在当科及び道内関連施設では,HER2陽性進行胃癌の患者を対象とし,カペシタビン+シスプラチン+トラスツズマブ療法施行中の血清HER2の変動を検討することを目的に多施設共同前向き臨床研究(SHERLOCK2,UMIN000006445)を行っている.本研究では安全性や有効性の評価もプロトコールに規定している.【目的】実地臨床におけるカペシタビン+シスプラチン+トラスツズマブ療法の使用状況,安全性,有効性を調査する.【対象と方法】2011年7月から2013年4月までに本臨床研究に登録され,一次治療でカペシタビン+シスプラチン+トラスツズマブ療法を施行したHER2陽性進行胃癌14例のうち4サイクル以上の経過が報告されている12例を対象とし,有害事象の発現状況,薬剤使用状況,治療成績等を評価した.【結果】患者背景は男/女が10/2例,年齢中央値65.5(60-75)歳,PS0/1が10/2例,測定可能病変あり/なしが10/2例であった.初発が9例,再発が3例であり,再発例の3例中2例は術後補助化学療法歴を有していた.抄録の時点で治療継続中が3 例,PD中止が7例,有害事象による治療中止が1例であり,CRとなり根治切除を施行できた局所進行胃癌を1例認めた.Grade3以上の有害事象は白血球減少3例(25.0%),好中球減少7例(58.3%),貧血3例(25.0%),食欲不振5例(41.7%),悪心4例(33.3%),嘔吐1例(8.3%),下痢1例(8.3%),クレアチニン増加1例(8.3%)であった.手掌・足底発赤知覚不全症候群については,Grade1が5例(41.7%),Grade2が2例(16.7%)であった.2サイクル目でカペシタビン減量を要した症例が8/11例(72.7%),シスプラチン減量を要した症例が9/11例(81.8%)であり,4サイクル目までにカペシタビン減量を要した症例は10/11例(90.9%),シスプラチンは全例(11/11例,100%)で減量を要した.測定可能病変のある10例中,抗腫瘍効果の評価が可能であった9例における最良の抗腫瘍効果は,CRが1例(11.1%),PRが5例(55.6%),SDが3例(33.3%)で,奏功率は66.7%であった.【結語】治療早期よりカペシタビン,シスプラチンの減量を要する症例が多かったが,多くは用量減量により安全に治療継続可能であり,抗腫瘍効果も良好であった.まだ追跡期間が短いが,本会では追跡して報告する.

キーワード

臓器別:胃・十二指腸

手法別:化学療法

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