演題抄録

一般演題(示説)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

胃癌腹膜播種症例に対する治療法の選択

演題番号 : P81-8

[筆頭演者]
帆北 修一:1 
[共同演者]
中馬 豊:1、松本 正隆:1、高取 寛之:1、前田 真一:1、林 直樹:1、石澤 隆:1、愛甲 孝:1、野村 秀洋:1、東 美奈:2、吉井 紘興:3、有上 貴明:4、上之園 芳一:4、石神 純也:4、夏越 祥次:4

1:慈愛会 今村病院 外科、2:慈愛会 今村病院 看護部、3:吉井胃腸科肛門科、4:鹿児島大学腫瘍学講座 消化器乳腺甲状腺外科学

 

当院で2005年7月―2012年12月に経験した胃癌腹膜播種症例(P群)35例と術中細胞診陽性例(CY群)6例を対象として治療法の選択とその結果について検討したので報告する.P群では切除例は10例,非切除例25例であった.切除例では腹膜播種の程度の軽いものが多かった.非切除例では,画像にて腹膜播種の診断(主に注腸透視・CTで有所見)がなされた症例が多かった.化学療法は,第一選択としてはTXL/TS1が多かったが,CDDP/TS1,CPT11/CDDP,TXT等を選択した.基本的には全身投与であるが,一部腹腔内投与も行った.CY群では,全例胃切除が施行されていた.結果)P群での予後は,切除例の平均生存期間:26(7-56)月,非切例は化学療法施行例:12(1-35)月,非化学療法例:1(0-2)月であった.CY群での予後は28(10-50)月であった.2年以上の長期生存例は,P群/切除群で4例,P群/非切除例では3例のみであった.非切除群では,通過障害に対して4例で胃―空腸バイパス術を,4例に対してはステント留置術施行し,QOLの改善に努めたが生存期間はいずれも10(1-17)月,13(10-15)月であった.化学療法の回数はステント群ではステント留置前に,バイパス群ではバイパス後に多かった. 審査腹腔鏡は4例に対して施行し,いずれの症例も非切除群であった.考察)術前検査(特に注腸透視・CT)で腹膜播種を指摘できる症例では,化学療法を第一選択としている.術中軽度の腹膜播種が組織学的に判明した症例にたいしては切除後化学療法を施行し,化学療法が比較的奏功した症例では予後も良好であった.CY陽性群の予後は平均26月でありP 陽性例で切除を施行した群の22月と差がなかった.腹膜播種陽性胃癌に対する治療は,多くの施設で化学療法を第一選択とされている.腹膜播種の程度も考慮し,薬剤の選択,投与法の工夫等が必要と考えられた.

キーワード

臓器別:胃・十二指腸

手法別:化学療法

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