演題抄録

一般演題(示説)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

治癒切除不能進行・再発胃癌に対するXP(Capecitabine+CDDP)療法の使用経験

演題番号 : P81-5

[筆頭演者]
中村 公紀:1 
[共同演者]
加藤 智也:1、中森 幹人:1、尾島 敏康:1、勝田 将裕:1、飯田 武:1、早田 啓治:1、松村 修一:1、北谷 純也:1、岩橋 誠:2、山上 裕機:1

1:和歌山県立医科大学 第2外科、2:泉大津市立病院 外科・内視鏡外科

 

【背景】Capecitabine+CDDP (XP)療法は、国際共同試験であるToGA試験のXP群における日本人部分集団のサブ解析の結果、切除不能進行・再発胃癌の全生存期間中央値が17.7ヶ月、無増悪生存期間中央値が5.6ヶ月と、標準治療と比べて遜色ない成績が得られている。Capecitabineが治癒切除不能進行・再発胃癌に対する承認を取得した2011年2月以降、当科においてもXP療法を2次治療以降に使用している。今回、XP療法の使用経験について有害事象、有効性を検討した。また進行胃癌、肝転移症例に対し、XP療法にて、肝転移消失し根治術を施行し得た症例を報告する。【結果】症例の内訳は、治癒切除不能進行症例4例、再発症例5例の計9例(男性7例、女性2例、年齢52歳~74歳、中央値66歳)にXP療法を施行した。2次治療3例、3次治療5例、4次治療1例であった。9例中、PR2例、SD3例、Non-CR/Non-PD1例で奏効率は22.2%、病勢コントロール率が66.7%であった。無増悪生存期間(PFS)中央値は91.5日であった。有害事象はGrade3が4例(好中球減少3例、下痢1例)に認められたが、減量により継続可能であった。手足症候群はGrade1を1例にのみ認めた。平均投与コース数は4.4コースであった。【著効例】61歳男性。心窩部痛を主訴に近医を受診し、上部消化管内視鏡にて前庭部に3型腫瘍(tub2)を認め当科紹介となった。CTにて#1,#3,#6,#8aリンパ節に高度リンパ節転移を認めた。【経過】術前化学療法後、手術を行う方針とし、まずS-1+シスプラチン+ドセタキセル(DCS)療法を開始した。1コース後、肝S4,S6,S7に肝転移の出現を認めXP療法に変更した。XP2コース終了後の評価でPRが得られ、8コース終了後、肝転移巣が消失し、リンパ節の著明な縮小も認めた (縮小率68.5%)。10コース終了時に肝転移巣の消失維持を確認し、根治切除:胃全摘術+D2リンパ節郭清を施行した。【結語】XP療法は治癒切除不能進行・再発胃癌患者において十分忍容可能であり、S-1併用療法の無効症例に対しても有用な治療法となり得る可能性が示唆された。

キーワード

臓器別:胃・十二指腸

手法別:化学療法

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