演題抄録

一般演題(示説)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

高齢者胃切除例における合併症の臨床的特徴について

演題番号 : P81-2

[筆頭演者]
富田 凉一:1,3 
[共同演者]
藤崎 滋:2、櫻井 健一:3、柴田 昌彦:4

1:日本歯科大学 生命歯学部 外科学講座、2:藤崎病院 外科、3:日本大学 医学部 乳腺内分泌外科、4:福島県立医科大学 医学部 腫瘍生体治療学講座

 

【目的】高齢者胃癌切除術後合併症の成因について、80歳以上胃癌切除症例を合併症の有無から検討した。【対象と方法】80歳以上胃癌切除術後症例39例(男性21例、女性18例、80-88歳)を、合併症併発群(A群:15例)と非併発群(B群:24例)の2群にわけ臨床的特徴について分析を行った。【成績】1) 合併症は呼吸器系合併症が最も多かった。2)併存疾患を有する例はA群がB群より少なかった。3) 術前検査値 (Hb、TP、AL)はA群がB群よりやや低値であった。心電図異常はA群がB群より多く、肺機能異常は、A群がB群より有意に多かった (p=0.0106)。肝機能異常はA群がB群 より多く、腎機能異常はA群 がB群より多かった。これらの2因子以上異常例はA群がB群より有意に多かった(p=0.0362)。4) 胃切除範囲は亜全摘術がA群、B群ともに多く行われた。なお、全摘術に術後合併症を最も多く認め直死例を2例に認めた。RナンバーはD2がA群、B群ともに最も多く行われた。他臓器合併切除はA群がB群より多く行われた。根治度はA群ではA、B群ではCが最も多く行われ、根治度CはA群がB群より有意に多かった(p=0.0174)。進行度は高度進行例 (IIIA+IIIB+IV) がA群はB群より有意に多かった (p=0.020)。手術時間は、4時間以上は、A群がB群より多かった。出血量400ml以上は、A群がB群より有意に多かった (p=0.0202)。【結論】合併症は心・肺・肝・腎機能のうち2因子以上の異常を示す例に併発しやすい。また、Stage IIIA以上の高度進行例、根治度Cとなる例、術中出血量400ml以上となる例に併発しやすい。

キーワード

臓器別:胃・十二指腸

手法別:その他

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